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デビュー15年でも「次世代監督」 ピョン・ソンヒョン監督の苦笑

デビュー15年でも「次世代監督」 ピョン・ソンヒョン監督の苦笑

Posted March. 06, 2026 07:57,   

Updated March. 06, 2026 07:57


映画界の「ネクストジェネレーション」は誰なのか。

2020年に東亜(トンア)日報が実施した映画人アンケートで、「ポスト奉俊昊(ポン・ジュノ)」として浮上した新鋭に挙げられたのがピョン・ソンヒョン監督(46)だった。32歳で「私のPSパートナー(日本公開題:マイPSパートナー)」(2012年)でデビューし、「不汗党:悪いやつらの世界(日本公開題:名もなき野良犬の輪舞)」(2017年)で大衆性と作品性を同時に評価された。

3日、ソウル中区(チュング)の事務所でインタビューに応じたピョン監督は「その記事が出てからよくからかわれた」とし、「1カ月ほど私のあだ名が『ポボン』(ポスト奉俊昊の略)だった」と苦笑した。だが今も30~40代監督の有望株を挙げるとすれば、依然として彼の名前が取り上げられる。2020年以降も「キングメーカー 大統領を作った男」(2022年)、「キル・ボクスン」(2023年)、「グッドニュース」(2025年)など話題作を相次いで発表し、存在感を示してきた。

ピョン氏は6日、CJ文化財団20周年記念トークコンサートに参加する。2010年、同財団の新人映画創作者支援プログラム「プロジェクトS」(現在のストーリーアップ)を通じて商業映画監督としてデビューした。「生計を立てるために」映画界に入ったという彼は、偶然公募を見つけ、賞金が「非常に大きな誘惑」だったという。1、2日で書き上げた作品が当選し、同時に映画化提案までつながった。その結果生まれたのが「私のPSパートナー」だった。

「幼い頃から映画監督を夢見てきた人たちとは違いました。他人を通じて自分に才能があると知り、それなら職業にしようと考えたタイプです。立派な監督のように映画に対する執念が足りなかったと言うべきでしょうか。そうした生まれつきの限界があると思います」

だがこの経験は人生の軌跡を変えた。「私のPSパートナー」は制作費約30億ウォンの比較的小規模な作品だったが、彼は精巧な制作・配給システムを体感し少なからず驚いたという。「普段あまり見ないロマンティックコメディーを撮ったことで、むしろ本当に好きな映画を演出してみたいという渇望が強くなった」と語る。

それから14年。「一人前になろうと」映画界に飛び込んだピョン氏は「映画を好きになるのがあまりにも遅かったと残念に思うほどだ」と語るほど変わった。しかしピョン氏につく形容は変わらない。

「デビューして15年ほどになりますが、当時も今も私は『次世代監督』として紹介されます。その言葉を聞くたびに『私は一体いつ現役世代の監督になるのだろう』と思うんです」

冗談のようにも聞こえるが、韓国映画界で世代交代が円滑に進んでいない現実を示す言葉かもしれない。ピョン氏は「商業映画会社が短編・独立映画の監督に機会を与えていたのは、私たちが最後の世代のようだ」と語った。

「新人が機会を得る窓口が必要だ」という考えは行動につながった。ピョン氏は「キングメーカー」撮影当時、演出部の末席だったキム・ソンギョン監督の映画「波紋」に共同脚本として参加した。キム監督の卒業作品を見た後、脚本執筆を勧め、初稿を共に手直ししながら制作会社との打ち合わせも仲介したという。

ピョン氏は「使われる立場なら、できるだけ長く使われようと考えるタイプだ」とし、「制作には才能がないが、執筆作業を手伝う『メンター』の役割には非常に関心がある」と語った。俳優のイ・ソム、ピョン・ヨハンが出演する映画「波紋」は3~4月に撮影が始まる予定だ。


キム・テオン記者 beborn@donga.com