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[社説]ユン・チャンジャさんと丁世均代表

[社説]ユン・チャンジャさんと丁世均代表

Posted June. 17, 2010 08:25,   

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海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件で三男のミン・ミョンギ上士を失ったユン・チャンジャさん(67)は最近、あるインタビューで、「政治をする人々は、安保だけは声を一つにしなければならない。反対のための反対はせずに…」と遺憾を吐露した。ユンさんは、天安艦の殉国将兵の告別式場で、姜基甲(カン・キガプ)民主労働党代表に、「なぜ死んだんですか」と問い詰めた人だ。ユンさんは、国民から寄せられた寄付から1億ウォンを国家安保のために使ってほしいと差し出し、「小銃を一つでも多く作り、息子の恨みを晴らし、再びこのようなことが起こらないようにしてほしい」と話した。

農村で暮らすユンさんが、このように国家安保への意識が高いことは心強い。天安艦で殉職した46人の将兵のことを考えても、最近の参与連帯や一部野党政治家の態度は非常に残念だ。少なくとも、ユンさんのような遺族の心を傷つける言葉は慎むべきだろう。

民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は、天安艦疑惑関連書簡を国連安保理に送った参与連帯の行為を「表現の自由」と述べた。丁代表は16日、党最高委員会議で、「市民団体の批判的な活動は本分の領域だ。国家アイデンティティの問題に飛躍させ、過剰対応することは、偏狭で幼稚な態度だ」と政府を非難した。検察が利敵性を判断する捜査に入ったことに対する反応だ。

同党の崔文洵(チェ・ムンスン)議員は16日、ラジオインタビューで、「(北朝鮮の魚雷攻撃による天安艦沈没の可能性は)ゴルフのホールインワンが5回連続で出たような確率だ」という無理な論理を説いた。

数千万分の1の確率にもならないということだ。崔議員は、「(北朝鮮軍が)潜望鏡を見ながら(天安艦を)撃ち、一発で真っ二つにしたということだが、夜に、それも海霧がたちこめ、波が強い日だった。信じられない」と述べた。軍事兵器に使われる科学技術の発展に無知な発言だ。沈没原因の可能性は疲労破壊、座礁、機雷、魚雷の順とし、国内外の最高の専門家らが下した科学的な結論を明確な根拠もなく無視した。

参与連帯は、国連安保理に送った書簡で提起した疑惑の根拠について、「国民とメディア、専門家が提起した疑惑を引用した資料を基に作成したものだ」と、天安艦の遺族らに明らかにした。書簡の内容は、本当のことを言っても、まったく信じようとしない人々の考えをかき集めたものにすぎない。ユンさんのことを考えても、天安艦を沈没させた北朝鮮の肩を持つ行為を表現の自由で包装してはならない。