宇宙ロケット羅老(ナロ)号(KSLV-I)が7日、発射台に立った。昨年8月17日と23日に続き3度目だ。李柱鎮(イ・ジュジン)韓国航空宇宙研究院長は、「午後6時頃、羅老号が発射台に装着された」と発表した。これで、韓国は、宇宙強国に向かうカウントダウンの開始準備を事実上、終えた。気象の異変がない限り、9日に予定された打ち上げは正常に行われる。
羅老号は同日午前8時15分、全羅南道高興郡峰来面(チョルラナムド・コフングン・ボンレミョン)の羅老宇宙センター総合組立棟から、外部衝撃を防ぐ無振動車に載せられ、1.5キロメートル離れた発射台へ出発した。羅老号は、急な山道を時速約1キロメートルの遅い速度で運ばれ、1時間17分後の午前9時32分に発射台に到着した。羅老号を発射台に水平に装着後、燃料を注入し、統制センターの命令を伝える電気ケーブルを連結する作業を終えた。
韓国航空宇宙研究院の研究員らは、午後6時にイレクター(起立支援装置)を利用し、羅老号を垂直に立てた。この時の羅老号の重さは約10トン。発射当日、1段目の液体ロケットに燃料(ケロシン)と酸化剤(液体酸素)を注入すれば、離陸時の羅老号の重さは140トンに達する。
発射前日の8日には、発射日の状況と同じ手順でリハーサルが行われる。羅老号の1段目は午前11時から6時間、2段目は午後1時30分から4時間、電気信号の伝送が正常に行われるか最終確認する。
発射当日には、発射4時間前の気象状況などを最終確認し、燃料と酸化剤を注入する。発射20分前、最終発射の決定が下されれば、発射15分前からコンピュータが自動的にカウントダウンを開始する。この時から、コンピュータが発射システムで異常を感知し、カウントダウンを停止しない限り羅老号は離陸し、540秒後に科学技術衛星2号を地球上空300キロメートルの軌道に乗せることになる。
羅老号の正確な発射時刻は、9日午後1時30分頃に発表される予定だ。教育科学技術部は、「発射前日のリハーサルの結果と当日の気象状況や太陽の活動などの宇宙環境の影響、宇宙の物体と衝突可能性のある時間帯を総合分析した後、発射時刻を決定する」と明らかにした。
発射の予想時間帯は午後4時30分〜6時40分であり、昨年と同様、午後5時に発射される可能性が高い。天候は、発射に特に影響を及ぼさないものとみられる。
気象庁は7日、羅老号が発射される9日は、羅老宇宙センターは概ね快晴で、風が穏やかな天候が予想され、発射に支障はないと明らかにした。発射当日の羅老宇宙センターの予想気温は17〜24度。気象庁は大気が安定し、夕立ちや落雷が発生する確率も低いと見通した。
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