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オバマ大統領とアフガン大統領が「嘘のような」和解の握手

オバマ大統領とアフガン大統領が「嘘のような」和解の握手

Posted May. 14, 2010 07:08,   

米国訪問中のアフガニスタンのカルザイ大統領は12日、ワシントンのホワイトハウスの大統領執務室で、オバマ大統領と首脳会談を行った。午前に1時間の会談後、昼食前にイーストルームで開かれた共同記者会見場に立った両大統領は、この3ヵ月間の反目とわだかまりを洗い流す「和解の握手」をした。

3月にアフガンを電撃訪問した際、カルザイ大統領の目の前で、アフガン政府の腐敗とカルザイ政府の無能さを叱責した姿とは、まったく違った。西欧世界の圧力に屈服するよりも、タリバン反政府抵抗勢力に加担するという爆弾発言をしたカルザイ大統領も、何度も温和な笑みを浮かべ、米国に「サンキュー」を連発した。

オバマ大統領は、カルザイ大統領との葛藤説について、「一言で言って、過度に誇張されたものだ」と線を引いた。さらに、オバマ大統領は、「今回の首脳会談は、米国国民とアフガン国民の友情を再確認する契機になった」と評価し、「私とカルザイ大統領は、テロとの戦いを遂行するパートナーとして、アフガンの安定化の成功に、以前よりも確信を持つようになった」と話した。

カルザイ大統領も、「私とアフガン国民は、オバマ大統領がアフガンに莫大な資源を支援していることに感謝しており、私たちは必ず成功で応える」と述べた。特に、自分に向けられている腐敗疑惑を意識したように、「米国の貴い支援が無駄にならないようにするために、アフガンの復興に最善を尽くす」とも述べた。

また、カルザイ大統領は、11日のクリントン国務長官との会談後、アフガン戦に参戦し、負傷した米軍将兵を慰問したことを紹介し、「言葉では形容できない痛みを感じた」と話した。

両大統領の劇的な和解について、ニューヨークタイムズは社説で、「嘘のような和解と相互尊重のドラマを演出した」と評価した。ワシントンポストは、「オバマ大統領の友好的なジェスチャーは、9年目に突入したアフガン戦争の出口戦略を模索する米国としては、苦肉の策に近いものだ」と指摘した。

2ヵ月前、南部のヘルマンド州でタリバンに対する大攻勢を展開した米国と連合軍は、「タリバンの故郷」で呼ばれるカンダハルで大攻勢を準備中だ。米国は、今年の夏までに3万人の増派を終え、タリバンとの最後の戦いを準備している。9年間の戦争にもかかわらず、タリバン勢力の本拠地カンダハルでの軍事作戦の成功は、来年7月に予定されている米軍撤退を開始するかどうかを決める決定的な変数になるものとみられる。



triplets@donga.com