Go to contents

[オピニオン]韓哲饁と朴勝椿

Posted April. 24, 2010 03:03,   

한국어

北朝鮮軍は、無線交信をする時、数字になった暗号を使う。「攻撃」を「15」、「白翎島(ペクリョンド)」を「2007」と表現するといった具合だ。交信者は、各自暗号集を持っている。暗号を受けた場所で、受けた数字と自分の暗号集の数字を合わせて暗号を解く。数字「1」を受け、それに対応する暗号集の数字は「5」、次に数字「20」を受け、暗号集が「07」に対応すれば、「白翎島を攻撃せよ」という意味だ。

◆韓国軍で北朝鮮の暗号を盗聴・分析するのは、○○○部隊が担当している。この部隊は、金大中(キム・デジュン)政府時代の02年6月13日と27日、北朝鮮軍が○○兵器を使って、NLL(北方限界線)の韓国側を攻撃しようとしているという事実を暗号解説で知り、国防部に報告したが無視された。その直後の6月29日、第2次延坪(ヨンピョン)海戦が起こり、韓国軍の高速艇357号が沈没し、将兵6人が殉国した。当時、盗聴部隊長だった韓哲饁(ハン・チョルヨン)陸軍少将は、正確な情報報告を国防部が握りつぶした事実を国会で公開し、転役した。

◆04年6月12日、南北軍当局は、両海軍が西海(ソヘ・黄海)で誰でも聞くことができる国際商船共通網の周波数で交信することで合意した。同年7月14日、北朝鮮警備艇は、中国漁船と共謀してNLLを越え、この周波数で「中国漁船が南下している」と通知した。しかし、韓国高速艇はだまされず、同周波数を使って「越えるな」と通知したがそれでも止まらなかったため、警告射撃をして後退させた。翌日、北朝鮮側は、「南側の海軍が交信をせず、我々の船に向かって発砲した」という抗議文を送ってきた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はこの言葉だけを信じて激怒し、真相調査を命じた。当時、情報責任者だった朴勝椿(パク・スンチュン)国防部情報本部長(陸軍中将)は、メディアを通じて真実を明らかにし、軍を去った。

◆22日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事件と関連して、軍の退役将軍22人を招いて昼食懇談会を開いた。出席者の中で最も階級が低いのは、韓哲饁予備役少将だった。遅くなったが、大統領府は○○○部隊がしっかり働いたという点を認めたわけだ。朴勝椿予備役中将はこの席に招かれなかったが、最近活発に安全保障関連の講演をしている。3・26天安艦沈没事件が起こる前、韓国の情報部隊はまったく気配が感じられなかった。左派政権の下でも、目を見開いて真実を守った韓哲饁と朴勝椿のような指揮官が懐かしい。

李政勲(イ・ジョンフン)論説委員hoon@donga.com