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金妍兒、世界選手権2連覇に向け力強い一歩を踏み出す

金妍兒、世界選手権2連覇に向け力強い一歩を踏み出す

Posted March. 24, 2010 02:58,   

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「フィギュア・クィーン」こと金妍兒(キム・ヨナ、20、高麗大)に迷いはあったが、油断はなかった。

金妍兒は転地トレーニング地のカナダ・トロントを離れて世界選手権大会が開かれるイタリア・トリノに22日午前(以下当地時間)到着した。長時間の飛行で疲れていて、時差にも慣れていなかったが、休憩は2〜3時間の昼寝がすべてだった。

夕食を済ませた後、金妍兒はすぐ大会場所のパラベラスケート場に向かった。26日、女子シングル・ショートプログラム(SP)を控え、メインリンクで練習できる唯一の日だったからだ。スケート場に明るい顔で登場した金妍兒は、ジョージ・ガーシュウィンの音楽に合わせてフリースケートの演技と氷質をチェックした。

金妍兒は、「メインリンクでの練習は最初で最後であるため、全てのことをチェックしようとした」と話した。午後10時が過ぎた遅い時間だったにもかかわらず、観衆席には100人あまりの観衆が金妍兒の演技を見守りながら拍手を送った。金妍兒は夜12時過ぎにホテルへ戻った。

バンクーバー冬季五輪金メダリストの金妍兒は、普段と変わらない様子だったが、迷いもあった。ブライアン・オーサーコーチは23日、AP通信とのインタビューで、「金妍兒が五輪が終わった後、今大会に出場しなければならない動機を見つけられず、運動することを嫌がった。このような迷いは五輪に参加したトップクラスのフィギュア選手には共通に現れる後遺症だ」と話した。金妍兒が大会を控えて意欲を失ったのは今回が初めて。オーサーコーチは、「今大会の準備は本当に大変だった。金妍兒本人もこれほど大変だとは思っていなかったはず」と付け加えた。

金妍兒も今大会を控えた気持ちを率直に打ち明けた。彼女は練習が終わった後、「五輪のメダルの夢を実現してから、気が緩んだ面があるようだ」と話した。しかし、金妍兒の迷いはもう過去のこと。再び気を引き締めた彼女の表情には世界選手権2連覇への自信がにじみ出ていた。

一方、バンクーバー冬季五輪で銀メダルを取った浅田真央(日本)は、金妍兒より1日遅れた23日トリノ入りした。五輪の後、浅田は外部の行事に2回だけ参加して、マスコミとの接触も絶ったまま、練習にのみ集中したという。



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