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公的年金と健保、政府支援額だけで8兆ウォン

公的年金と健保、政府支援額だけで8兆ウォン

Posted March. 11, 2010 09:40,   

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昨年、軍人年金と公務員年金、国民健康保険への政府支援額が8兆ウォンに迫り、もう一つの「底なし国家負債」の一つである公的年金の赤字額に対する対策作りが、緊急課題として浮上した。軍人年金に対する政府支援額は、今年初めて1兆ウォンの大台を超えるなど、「大鉈を振るう改革」が行われなければ、これからも財政の健全性を危うくする「時限爆弾」になりかねない。

10日、公務員年金公団、国民健康保険公団などによると、急速に進む高齢化と輸入および支出の不均衡から、3つの公的年金と保険の赤字が、08年の6兆4565億ウォンから、昨年は7兆6537億ウォンと18.5%増えている。今年は、昨年とほぼ同じ水準の7兆5438億ウォンになるものと予想される。

公務員年金赤字に対する政府補填額は、昨年1兆9028億ウォンで、08年の1兆4294億ウォンより33.1%増となった。これからも政府補填額は、右肩上がりに上昇するものとみられる。公務員年金公団研究所は、年度別政府補填額を11年1兆8000億ウォン、15年3兆8000億ウォン、19年6兆6000億ウォンと推定した。

昨年9409億ウォンの赤字だった軍人年金は、今年1兆546億ウォンと、初めて1兆ウォンを突破する見通しだ。1963年設立された軍人年金は、1973年から赤字が続いた。政府の赤字補填額は、06年8755億ウォン、07年9536億ウォン、08年9492億ウォンとなった。

健康保険公団に対する政府支援額(タバコ負担金を含む)は、昨年4兆8100億ウォンで、前年の4兆779億ウォンより17.9%増加した。今年の支援額は、4兆8000億ウォンで、昨年並みの水準になると予想される。政府の支援にもかかわらず、同公団の今年の当期赤字は、1兆8000億ウォンに上る見通しだ。これを受け、公団側は赤字を減らすため、各種対策を講じている。

国防部は、軍人年金制度の見直し案をまとめ、毎月、月給から5.5%を引く年金寄与金を今年6.3%、来年6.7%に続き、12年には7.0%まで段階的に引き上げる方針を固めた。特に、勤務年数が、33年間以下の軍人に限り、年金寄与金を支払うようにした現行制度を見直し、33年間以上勤務する軍人からも、年金寄与金を毎月徴収する方策を関連省庁と協議している。健康保険公団も9日、「非常経営体制」宣言式を行い、対策作りに乗り出した。健康保険団傘下の健康保険政策研究院は、「健保財政の累積赤字を防ぐには、健康保険料の引き上げが不可欠だ。来年も健康保険料を9.1%引き上げなければ、来年の赤字を3000億ウォンに抑えることができない。」と主張した。

しかし、現在の「個人負担は軽く、受給者数は日増しに増えていく」枠組みにメスを入れなければ、これから赤字問題の更なる悪化は必至だ。ユ・ピョンギュ現代(ヒョンデ)経済研究院経済研究本部長は、「公的年金や国民健康保険の赤字は、結局、国民の税金で穴埋めしなければならない。個人の負担をさらに増やしたり、将来の受給者の給付水準を引き下げる方法以外、解決策はない」と語った。



lovesong@donga.com mhpark@donga.com