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「金総書記の資金管理人」李徹駐ジュネーブ大使が近く離任

「金総書記の資金管理人」李徹駐ジュネーブ大使が近く離任

Posted March. 11, 2010 09:40,   

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の最側近の李徹(リ・チョル)駐ジュネーブ北朝鮮代表部大使(75)が、30年余りのスイス生活を終え、早ければ今月下旬にも離任する模様だ。10日、スイス・ベルンの外交関係者によると、李大使離任のうわさが、現地外交家らに広く伝わっており、その背景をめぐり、様々な解釈が出ているという。同関係者は、「スイス駐在の外交官の中で、最長寿の李大使の離任の知らせに、各国が高い関心を示している。李大使の離任の時期が数週内なのか、1、2ヵ月後なのか、まだ明らかでない」と話した。

李大使は、80年にジュネーブ駐在の北朝鮮代表部公使として赴任し、ジュネーブと初めて関係を築き、北朝鮮が国連に加盟する前の87年から、ジュネーブ国連事務局駐在の常任代表部大使として活動した。98年からは駐スイス大使を兼任してきた。

李大使は、金総書記の「秘密資金管理人」と報じられており、金総書記の息子である正男(ジョンナム・39)、正哲(ジョンチョル・29)、ジョンウン(27)氏らがいずれも、スイスでインターナショナルスクールや公立学校に通ったことなどから、「側近中の側近」と言われている。また、故金日成(キム・イルソン)主席や金総書記ら北朝鮮指導者の病気治療のために、91年以降、フランスの医療陣を手配する際にも、中核的な役割を果たしたと報じられた。

06年4月には、クリストファー・ヒル米国務次官補(当時)がソウルで、北朝鮮がスイスに40億ドルの秘密資金があると発言した事実が報じられると、「共和国のイメージ傷つけるための米国政府のお決まりの謀略だ」と強く反発する声明を出したりもした。

スイス駐在の各国の外交官の中で、最長寿の李大使の離任の背景をめぐり、様々な解釈が出ている。今年、75才の高齢という点が、考慮されたという分析が優勢だが、北朝鮮内部の権力継承問題とも、関連があるという観測も出ている。



raphy@donga.com