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[オピニオン]訓練できない軍隊

Posted February. 23, 2010 09:07,   

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KCTCと称される江原道洪川(カンウォンド・ホンチョン)の陸軍科学化訓練場には、北朝鮮軍と似た服を着る11大隊がある。別の大隊は、8年に1回の割合で、サバイバルゲームよりもはるかに精巧な装備で、11大隊と実戦さながらの戦闘訓練をする。この訓練で、11大隊の銃に撃たれれば、死体を入れる「英顕バック」に入らなければならない。戦死者扱いされるということだ。このような経験が、兵士を強靭にさせる。

◆京畿道抱川(キョンギド・ポチョン)のスンジン訓練場では、機動戦の訓練をする。大隊は、4、5年に1回の割合で、砲弾が炸裂する中、戦車と装甲車で突撃訓練をする。陸軍兵士の服務期間は22ヵ月、大隊長の補任期間は2年だ。KCTC訓練は大隊が4回交代し、スンジン訓練場は2回以上交代し、1度経験することができる。部隊長が訓練不足を感じるのも当然だ。両訓練場の前の道路は、訓練するために装備を持ってくる兵士で込み合う。近隣地域の住民は、訓練場に対し、拒否感を示す。

◆空軍の水原(スウォン)基地は、首都圏の領空を防衛する最前方基地だ。大邱(テグ)基地は、最強の戦闘爆撃機F15kを発進させる戦略基地だ。しかし、両基地は大都市にあり、騒音公害を訴える声が多く寄せられた。最も重要な訓練である夜間の離着陸と低空飛行の練習は、近隣住民の「騒音嘆願」がくるか心配で、ほとんどできずにいる。別の場所に移転することも容易ではない。韓国軍は、北朝鮮の脅威に対処する前に、国内の嘆願から解決しなければならない状況に置かれているのだ。そのため、旅客機のように静かに離着陸する訓練だけを繰り返す。不断の実戦訓練なくして、強い軍を作ることはできないのだが…。

◆経済発展のために政府がしなければならない重要なことの中で、社会間接資本(SOC)投資を除くことはできない。そのため、電気や通信網を構築し、鉄道と道路を作ることに忙しい。しかし、国家の安全保障体制に穴が空けば、国民の腹は膨れても、背中は寒い。軍隊が国をしっかり守れなければ、投資も増えない。持続的な安保維持のためには、軍が十分な訓練ができる環境づくりが必要だ。国民も、軍の訓練に対し、不平だけを言っていては、「安心して眠れるようにしてほしい」と要求することはできない。

李政勲(イ・ジョンフン)論説委員hoon@donga.com