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牟太釩が500Mで金、五輪スピードでは韓国初

牟太釩が500Mで金、五輪スピードでは韓国初

Posted February. 17, 2010 09:16,   

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「自分には誰も関心を示してくれませんでした。意地でもやってみせるという気持ちになりましたね」

牟太釩(モ・テボム、21=韓国体育大)が韓国人として初めて、五輪スピードスケートで金メダルを獲得した。牟太釩は16日、カナダ・リッチモンド五輪オーバルで行われたバンクーバー冬季五輪スピードスケート男子500メートルで、1本目と2本目の合計69秒82を記録し、長島圭一郎(日本、69秒98)を0.16秒差で抜き、金メダルを手に入れた。

牟の優勝は、韓国が初出場した1948年サン・モリッツ大会以降、52年ぶりに獲得した五輪スピードスケートの金メダル。日章旗をつけて出場した1936年ドイツ・ガーミッシュ・パーテンキルヒェン大会を含めると、74年ぶりの初金メダルだ。

●プレッシャーがなく、練習のつもりで出場

牟太釩が得意とする種目は、ワールドカップシーズンランキング2位の1000メートルだ。1500メートルは12位で、500メートルは14位に止まっている。国際大会で数回500メートルに出場しているが、成績はぱっとしなかった。金グァンギュ監督は、「500メートルは1000メートルを控え、練習のつもりで出場した。金メダルはまったく予想もできなかった」と話した。

牟太釩は、1本目を34秒92でゴールを通過した。フィンランドのミカ・ボウタラ(34秒86)に続く2位。牟太釩は、「1本目の成績が良かったので自分でも驚いた。自信が出てきて、2本目はさらに頑張った」と話した。整氷車のトラブルで予定より1時間半も遅れて2本目が始まるという悪条件の中で、牟太釩は19組で開催国カナダの看板スターで世界記録(34秒03)保持者であるジェレミー・ウォザースプーンと同じ組で滑った。「1本目の成績が良ければ、2本目でさらに良い成績を出すのは難しい」という金監督の予想を破り、牟太釩は34秒90でゴールを通過し、合計69秒82を記録した後、最終20組の試合を見守った。

チャンピオン組のポウタラと加藤条治(日本)は、それぞれ合計70秒04と70秒01に止まり、牟太釩のメダルの色は金色に変わった。

●情報不足で記者会見場「騒然」

同日、牟太釩の金メダルは、言葉どおり「驚き」であり「異変」だった。牟太釩の金メダルが決まると、海外メディアの記者はもちろん韓国記者らも慌てる様子だった。牟太釩の関する情報がほとんどなかったからだ。金メダル候補として挙げられていた韓国選手は、500メートルのランキング1、2位の李ガンソク(議政府市庁)と李ギュヒョク(ソウル市庁)だった。

先月、泰陵(テヌン)選手村で、開かれた氷上種目のメディアデーでも一緒だった。2人の選手は質問が殺到したが、牟太釩には一つも質問がなかった。牟太釩は当時を振り返って、「誰も私には関心を持ってくれなかった。おかげで、今日は気楽に滑れた」と話した。



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