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中国、映画・ドラマ・アニメに至るまで「孔子ブーム」

中国、映画・ドラマ・アニメに至るまで「孔子ブーム」

Posted February. 10, 2010 09:31,   

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中国で孔子ブームが起っている。最近、公開された映画「孔子」だけでなく、孔子と関わりのある活動が随所で行われている。

中国中央(CC)TVの総合チャンネルは、昨年9月28日平日午後5時15分からアニメで「孔子」を上映している。主人公は孔丘(孔子の名前)でよく考え、勉強好きで、心に磨きをかけることを人生の目標に据えているキャラクターだ。子どもたちの興味を引き出すため、見事な伝説の動物を可愛く形象化した「ピシュ(皮休)」も登場させ、さらに面白くなっている。各部ごとに26編ずつ、計4部作の104編で構成される長編アニメだ。孔子の生涯全般を描くこのアニメは、現在1部の「少年孔子」が終わり、2部の「青少年孔子」が放映中である。

大人向けの連続ドラマも放映を控えている。中国の有名監督・韓剛は、05年から30部作の「孔子」を作り始め、最近撮影を終えた。彼はこのドラマを通じ、哲学者であり、教育家の孔子の世界に迫る。中国光電総局は昨年下半期、有名監督の張黎が提出した映画「孔子春秋」のシナリオに対し、撮影許可を出した。この他、儒教の代表的な経典である「論語」を8カ国語に翻訳する作業も、最近完成したという。

紀元前202年の漢代以降、国の統治理念として定着し、2000年近く受け継がれてきた孔子の思想は、19世紀中盤、太平天国の乱のとき、厳しい逼迫を受けた。当時、孔子の祠堂が屠殺場に変わるなど、徹底した排斥の動きがあった。また、現代に入ってからも、文化大革命(1966〜1976)の時、支配階級の思想とされ、大規模な批判運動が行われた。当時、紅衛兵は、山東省・曲阜にある孔子の祠堂や孔子のお墓などにあった碑石を全て壊した。

1980年代から孔子は徐々に復権され始め、00年以降は再び聖人に仲間入りした。04年、中国建国以来初めて、曲阜で「孔子誕辰2555年記念式典」が執り行われた。毎年、このセレモニーの規模は大きくなっており、参加する高官も増えている。当初、曲阜市長が読み上げた祭文を昨年は山東省長が読み上げた。

梁国典・孔子基金会秘書長は、ある中国マスコミとのインタビューで、「孔子の『仁』と『調和(和諧)』、そして、大同思想が普遍的な価値を有しているため」と説明した。しかし、一部では孔子の思想が支配イデオロギーとして、権力維持に活用された点を批判された。



mungchii@donga.com