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欧州の経済危機、続けば韓国実体経済にもダメージ必至

欧州の経済危機、続けば韓国実体経済にもダメージ必至

Posted February. 06, 2010 08:16,   

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ユーロ地域が、南部欧州諸国の経済危機を解決できず、不安が続く場合、韓国経済にも相当悪影響を及ぼす見込みだ。現代(ヒョンデ)経済研究院の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)経済研究本部長は、「国際金融市場では安全資産を好む現象が強まり、韓国をはじめとした新興市場の株や債券市場から一時資金が流出されかねず、金融市場の混乱が続くことになれば、輸出や通商などの実体経済にも否定的な影響を及ぼすことになるかも知れない」と分析した。

欧州の経済不安が需要萎縮へと繋がれば、韓国の対欧州輸出は相当打撃を受けざるを得ない。韓国の全体輸出のうち欧州連合(EU)が占める割合は12.9%と、中国(23.7%)に次ぐ第2位の輸出対象地域となっている。今年1月、11ヵ月ぶりに貿易収支が赤字に転じており、米国より規模の大きい欧州市場での需要が萎縮すれば、輸出を通じた景気回復は、その分だけ遅れることになり、5%台の経済成長も難しくなる。

欧州経済がぐらつくと、韓国とEU間の貿易摩擦も深刻かする可能性が高い。韓国の対欧州輸出の比重が拡大したことを受け、すでに、国内企業はEUから反ダンピング関連の告訴を受けたり、制裁を受ける事例が大幅に増えている。

韓国政府の財政状態は、比較的健全な方だが、グローバル投資家らは欧州の財政危機をきっかけに、韓国にも疑いの目を向けかねない。国の債務が早いスピードで増えているためだ。08年の国内総生産(GDP)比29.6%だった国家債務は、昨年は35%を越えた。09〜10年の韓国国家債務の増加スピードは平均30.6%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうちトップとなっている。

韓国の財政不渡りの危険性を表す指標も大幅に高まっている。外国為替平衡基金債権(5年物)の信用不渡りスワップ(CDS)プレミアムは、1.17%ポイントで取引され、前日より0.09%ポイント高騰した。

欧州発危機は、大宇(テウ)造船やハイニックス、大宇インターナショナルなどの大規模の売り物が待っている国内買収合併(M&A)市場も冷え込ませる可能性が高い。産業銀行の関係者は、「依然として、国内大手企業各社はM&Aに保守的であり、攻撃的経営を展開するのは難しいのが現状だ」とし、「欧州発の不安が続くことになれば、当分、買い手を見つけるのは難しいだろう」と語った。



jaeyuna@donga.com