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北朝鮮、西海上で2度砲撃、「今後も砲撃する」と威嚇

北朝鮮、西海上で2度砲撃、「今後も砲撃する」と威嚇

Posted January. 28, 2010 09:20,   

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北朝鮮が25日、西海(ソヘ・黄海)上の北方限界線(NLL)を越え、一方的に航海禁止区域を宣言したのに続き、27日、2度にわたって、白翎島(ペクリョンド)付近のNLLに向け、海岸沿いの砲台から数十発の砲弾を発射し、韓国軍が警告射撃をした。北朝鮮がNLLに向けて砲撃したのは初めて。

韓国軍合同参謀本部(合参)によると、北朝鮮は同日午前9時5分から10時16分までの間に、NLLから北方に約2.7キロ離れた海上に向け、約30発の砲弾を発射した。合参の関係者は、「北朝鮮が発射した砲弾をレーダーで捉えた直後、白翎島の海兵部隊がバルカン砲約100発で警告射撃を行った。しかし、北朝鮮が砲撃を続けたため、午前9時35分から3度にわたって、射撃を中止するよう通信を送った」と伝えた。

国防部は、挑発行為に断固対処するという内容の警告通知文を北朝鮮側に送った。しかし、北朝鮮人民軍総参謀部は午後2時30分頃、朝鮮中央通信を通じ、「北朝鮮側の水域での定例の射撃訓練に対し、誰も論じる余地はない」と主張し、「西海上での人民軍部隊の砲弾射撃訓練は、今後も続くだろう」と明らかにした。

さらに、北朝鮮は午後3時25分から、再びNLLに向けて数十発の砲撃を行った。北朝鮮が砲弾を発射した海上には、操業中の漁船はなく、西海5島を往来する旅客船も正常に運行していると、合参は説明した。韓国軍当局は、危機対策チームを設置し、西海上の北朝鮮軍の動きを監視する一方、陸海空にわたって軍事対応態勢を強化するよう指示した。

政府は同日午前10時30分、鄭正佶(チョン・ジョンギル)大統領室長を中心に金泰栄(キム・テヨン)国防部長官、玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官、(パク・ソンド)国家情報院第2次長らが出席し、緊急の安全保障対策会議を開いた。インドとスイスを歴訪中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、同行した金星煥(キム・ソンファン)大統領外交安保首席秘書官から報告を受け、鄭室長に会議の招集を指示した。

朴先圭(パク・ソンギュ)大統領府報道官は、「砲弾発射は明らかに挑発行為であり、厳重に対応しつつ、冷静さを保つ方向で意見がまとまった」と伝えた。

一方、玄仁澤統一部長官は同日、北朝鮮の緊張造成にもかかわらず、予定された南北対話の日程を進める考えを明らかにした。玄長官は同日、記者団に対し、「今のところは、開城(ケソン)工業団地実務会談を予定(2月1日)どおり行う」と述べた。また、統一部当局者は、「トウモロコシ1万トンと新型インフルエンザ予防のための手の洗浄剤など、北朝鮮支援の手続きを計画どおり推進する」と話した。



ysh1005@donga.com koh@donga.com