昨年の経常収支、過去最大の４２０億ドル突破

昨年の経常収支が４２０億ドルを上回る過去最大の黒字となった。しかし、これは輸出より輸入の減少率が高いことによる「不況型黒字」で、今年は黒字幅が大きく縮小するものと見られる。

韓国銀行が２７日に発表した「０９年の国際収支の動向」によると、昨年の経常収支は４２６億７０００万ドルの黒字となった。輸入が大幅に減少し、商品収支が５６１億３０００万ドルと過去最大の黒字を出したことによるものだ。

サービス収支ではウォン安ドル高のため旅行収支の赤字幅は縮小したが、運輸収支の黒字縮小とその他サービス収支の赤字拡大が影響し１７２億ドルの赤字となった。所得収支もまた利子収入の減少が響き、黒字幅が０８年の５９億ドルから４５億５０００万ドルに縮小した。昨年の資本収支では外国人の証券投資金が流れ込み、年間２６４億５０００万ドルの純流入となった。これは関連の統計を取り始めた１９８０年以降最大規模だ。

昨年１２月の経常黒字額は、前月比２７億６０００万ドル減の１５億２０００万ドルと、ここ１１ヵ月間で最低だった。経常収支は昨年２月以降、１１ヵ月連続の黒字となっているが、黒字額としては２ヵ月連続減少している。

韓銀の李ヨンボク国際収支チーム長は、「商品収支が大幅の黒字を出した効果で昨年の経常収支が過去最大の黒字となった。これからは原油高や国内景気の回復を受けて輸入が増え、黒字幅は相当縮小するものと見られる」との見解を示した。

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