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今年の経常黒字、過去最高の430億ドル突破の勢い

今年の経常黒字、過去最高の430億ドル突破の勢い

Posted December. 30, 2009 08:33,   

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今年に入って11月末まで経常収支の黒字規模が400億ドルを突破し、過去最高を記録した。今年度末までには430億ドルを越え、史上最高を更新する見通しだ。輸出と輸入がいずれも増加傾向へと転じ、「不況型黒字」を脱出する格好となった。

中央銀行である韓国銀行(韓銀)は29日、11月の経常収支の黒字が10月(47億6000万ドル)よりやや減少した42億8000万ドルだと発表した。これは、2月以降、10ヵ月目の黒字で、今年に入って1〜11月の経常収支の累積黒字が411億5000万ドルと集計された。年間で経常収支の黒字額が最高だった1998年の403億7000万ドルをすでに越えた。

商品収支は、輸出入がいずれも前年同月比で増加に転じ、58億4000万ドルの黒字を示した。先月、輸出は10月の5.6%減から18.0%増に転じ、輸入も16.0%減から2.4%増に拡大した。輸出と輸入が前年同月に比べて増加傾向を示したのは、昨年11月以降1年ぶりのこと。韓国経済が輸出より輸入の方がさらに減って「不況型黒字」から抜け出し、再び正常な軌道に乗り始めたものと解釈される。

韓銀の李ヨンボク国際収支チーム長は、「12月の経常収支の黒字幅は、11月より若干減る見通しだが、黒字基調は続くものと見られ、今年の経常収支の黒字は430億ドルを上回ると予想される」と話した。

過去最大の黒字は、世界経済の不況にもかかわらず、韓国の主力企業の競争力が高まり、予想外の善戦を見せた結果だ。半導体Dラム、携帯電話、自動車、造船、ディスプレーの国内5大主力産業の世界市場で占めるシェアは、史上最高を記録した。ウォン安ドル高や原材料価格など、価格要因が輸出を後押しした効果も大きかった。ウリ投資証券のパク・ヒョンジュン研究員は、「原油価格が昨年の半分ぐらいの水準に止まり、ウォンが弱気を示したことに対し、円は強気を示したのが、韓国の輸出企業にとって有利な条件に働いた」と話した。

一方、11月の資本収支は15億4000万ドルの純流入を示した。1〜11月中の資本収支の純流入規模は、248億1000万ドルを記録し、年間で過去最大だった1996年の233億3000万ドルを上回った。



jaeyuna@donga.com