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東南アジアなど輸出先を多角化、北朝鮮兵器輸出

東南アジアなど輸出先を多角化、北朝鮮兵器輸出

Posted December. 17, 2009 09:31,   

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北朝鮮が今年、総額1億ドルを大きく上回る規模の兵器を海外に輸出していたことが分かった。北朝鮮は、国際社会が今年6月に国連安全保障理事会決議第1874号を採択し、強力な兵器輸出の取締りを開始したため、輸出先を多角化し、多彩な輸出品の偽装方法を開発したという。

16日、北朝鮮事情に詳しい情報筋は、「今年の北朝鮮の兵器輸出規模は、1億ドルを大きく上回る。昨年と比較すると2倍以上増えた」と話した。情報筋は、昨年の北朝鮮の兵器輸出額を約1億ドルと推算しており、今年の輸出金額は2億ドルに近いと推定される。

北朝鮮の兵器輸出額は、03年に米国が主導する大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)以降、徐々に減少し、07年には4960万ドルと推算されたが、昨年から増加に転じていると、専門家は分析している。

北朝鮮は、兵器輸出先を過去の中東国家中心から、東南アジア、アフリカ、中南米国家などに多角化し、輸出品目も放射砲、艦艇、弾薬などの通常兵器のほかに、ミサイルなどの大量破壊兵器(WMD)関連物資に拡大しているという。

北朝鮮の兵器輸出を管掌する労働党第2経済委員会は、国際社会の取締りをかわすために、傘下の主要輸出会社に偽名を使わせているという。また、国連制裁の対象から外れた「チョンソン連合企業所」などを前面に出し、兵器販売を行っているという。

また、北朝鮮は、兵器を第三国から迂回輸送したり、貨物のインボイスに軍需品を民需品と虚偽記載する「貨物ロンダリング」方法を使っていることが分かった。今年10月、韓国政府が釜山(プサン)港で、押収した4つのコンテナに入っていた化学用防護服も、北朝鮮ではなく、中国で船積みされたことが判明している。

また、北朝鮮は、自国で製造した兵器を直接輸出することが困難になると、相手国に技術者を派遣したり、現地に合作軍需工場を建設する間接輸出方式も推進していると、情報筋は伝えた。



kyle@donga.com