Go to contents

北、民間チャンネルで南北対話提案…メディアは対南非難攻勢

北、民間チャンネルで南北対話提案…メディアは対南非難攻勢

Posted November. 23, 2009 09:33,   

한국어

北朝鮮当局が、金剛山(クムガンサン)と開城(ケソン)観光の再開など、金正日(キム・ジョンイル)総書記が指示した対韓国事業を成功させるために、民間ラインを通じて南北当局間対話を提案する一方で、各種メディアを動員して韓国政府を非難する「両面作戦」を展開している。

●現代グループ通じて対話提案

北朝鮮アジア太平洋平和委員会の李種革(イ・ジョンヒョク)副総書記は18日、金剛山を訪れた玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代(ヒョンデ)グループ会長に、金剛山と開城観光の再開に向けた南北当局間会談を提案し、韓国当局者の金剛山観光客射殺事件の現場訪問の問題を協議することができると明らかにしたことが分かった。韓国政府は、昨年7月11日の事件発生後、現場調査を求めたが、北朝鮮当局はこれを強く拒否してきた。

また、北朝鮮当局者は、韓国側民間人を通じて韓国当局に強い不満を伝えている。最近、ある北朝鮮当局者は、韓国の民間団体関係者に会って、「南側が言葉では乳幼児に緊急救援をすると言いながら、乳幼児が食べるには向かないトウモロコシを提供すると言ったことは、我々共和国と子どもたちを無視した措置だ」と憤ったという。この民間団体関係者は、「北朝鮮側当局者が『自尊心が傷つけられたので、トウモロコシ1万トンを受けることはできない』と言った」と伝えた。

●メディアは韓国統一部を非難

北朝鮮労働党傘下の祖国平和統一委員会のオンライン・メディア「同じ民族」が10日、統一部のトウモロコシ1万トン提供の提案を「けちな措置」と非難した後から、同メディアと労働新聞などによる韓国への非難が続いている。労働党機関紙の労働新聞は21日、「南朝鮮の反統一勢力は、北南関係の改善にブレーキをかける時代錯誤的な妄動をしている。玄仁澤(ヒョン・インテク)を筆頭とする南朝鮮統一部の反共和国対決策動は、民族の沸き上がる激怒を招いている」とし、玄長官と統一部を名指しで非難した。

このような韓国への誹謗は、△金剛山や開城観光の不許可、△一部民間団体の北朝鮮訪問の不許可、△大青(テチョン)海戦の勃発、△国防部の韓米合同軍事演習や北朝鮮急変事態対策計画の樹立のほかに、統一部が、△トウモロコシ1万トンを提供すると言い、△2010年度統一部予算の増加分を南北協力基金ではなく統一教育など内部統一の力量強化に配分したことなどと関連があるものと見られる。

●焦る北朝鮮、余裕の韓国

金総書記は今年8月16日、妙香山(ミョヒャンサン)で玄会長と会談し、金剛山と開城観光の再開など南北交流5項目に合意した。北朝鮮では、金総書記の指示や決定事項は必ず履行されなければならない「党の課題」であるため、北朝鮮当局は焦らざるを得ない。

しかし、韓国政府は急ぐことはないという空気だ。李種革副総書記の提案に対して、政府当局者は、「政府間チャンネルではなく民間を通じて提案したものだ」と一蹴し、「現代側の報告を検討する」と話した。政府内部では、北朝鮮が非核化の意志を明確にせず、国際社会の制裁が続く状況で、南北関係にスピードをつけることは難しいと考える気流が強い。政府は、来月8日に予定されたスティーブン・ボズワース米北朝鮮政策特別大使の北朝鮮訪問の結果を見守り、北朝鮮政策の基調変化を検討するものとみえる。



kyle@donga.com