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[社説]また起きた北朝鮮の挑発病、断固たる対応が当然

[社説]また起きた北朝鮮の挑発病、断固たる対応が当然

Posted November. 11, 2009 08:39,   

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北朝鮮の挑発で10日、西海(ソヘ、黄海)上で南北間で銃撃戦が起こった。99年と02年に続き3回目の「西海交戦」だ。北朝鮮の警備艇は、西海上の大青島(テチョンド)付近の北方限界線(NLL)を越えて南下し、韓国の高速艇を攻撃した。韓国軍は、5回の警告通信と警告射撃で退却を求めたが、北朝鮮の警備艇はこれを無視し、韓国側を射撃した。韓国軍が北朝鮮のNLL侵犯と武力挑発に射撃を加えたのは、交戦順守規則にともなう当然の措置だった。

2分間の短い銃撃戦だったが、南北関係に大きな波紋を及ぼすだろう。何よりも、北朝鮮の政権勢力が反平和好戦集団であることが再度確認された。2度の南北首脳会談も、彼らの偽装平和攻勢という疑いを濃厚にする。「南北平和共存」は、北朝鮮の政権勢力の脳裏に存在しないと考えなければならない。北朝鮮が核開発に没頭した理由も一層明らかになった。体制維持のために核武装と武力挑発を継続しているのだ。

北朝鮮は、ベルリンの壁崩壊20周年の翌日に挑発を敢行した。オバマ米大統領がまもなくアジア歴訪を開始し、18日にソウルを訪れるという事実も計算に入れたのだろう。北朝鮮の事情は、統一前の東ドイツよりも劣悪だ。北朝鮮は緊張を高め、国際社会の関心を引いて内部不安を覆い隠そうとしている。

北朝鮮は、韓国が挑発をしたと主張し、謝罪を要求した。図々しい逆宣伝である。北朝鮮が、李明博(イ・ミョンバク)政権を金大中(キム・デジュン)、慮武鉉(ノ・ムヒョン)政権のように考えるなら、重大な誤算だ。10日、韓国軍は北朝鮮の挑発を黙認せずに撃退し、政府は即時に安保関連閣僚会議を開いて対策を話し合った。常套挑発と責任転嫁はもはや通用しない。

政府は断固たる対応で、銃撃戦の再発と拡散を阻止しなければならない。北朝鮮に厳重に抗議し、再発防止の約束も取りつけなければならない。軍は、北朝鮮のさらなる挑発に備え、徹底した体制を整える必要がある。10年前の第1次延坪(ヨンピョン)海戦の時に大きな被害を受けた北朝鮮は、機会を狙って7年前に奇襲攻撃をしてきた。今回も、北朝鮮は大きな被害を受けており、あらゆる報復手段を考えるだろう。

北朝鮮の挑発に対する韓米協力レベルでの対応も必要だ。米国は、北朝鮮の挑発にもかかわらず米朝対話を再開することが韓半島の安定に適切かどうかを検討する必要がある。歴代の韓米連合司令部副司令官約10人が、12年の戦時作戦統制権返還に強い憂慮を示し、再検討を要請する書簡を韓米首脳に送った。韓米両首脳は、韓半島の安保不安を増大させないためにも、これに応える必要がある。