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[社説]世宗市問題、鄭首相は朴槿恵氏と真摯に話し合え

[社説]世宗市問題、鄭首相は朴槿恵氏と真摯に話し合え

Posted October. 31, 2009 08:42,   

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鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は29日、世宗(セジョン)市問題と関連して、「朴槿恵(パク・グンヘ)元代表に一度会って、何を考えているのかを聞き、(今後)整理された私の考えを話せば、同意するのではないかという希望を持っている」と話した。鄭首相は、「世宗市問題は、政治的信頼の問題である以前に、重大な国家の大事だということに理論はあり得ない」と強調した。

鄭首相は「原案を守る」という朴元代表のブレーキに誰よりも当惑したことだろう。ハンナラ党内で朴元代表に影のようについてまわる親朴議員が50人あまりに達する現実を考えれば、朴元代表の心を変えずには世宗市関連法の改正は不可能だ。そのような点で、鄭首相が朴元代表を説得することは、世宗市問題解決のために必ず越えなければならない山だ。

しかし、朴元代表側の反応を見れば、鄭首相が朴元代表に会うことから容易ではなさそうだ。「世宗市問題は、すでに国会で法として決定された懸案であり、朴元代表はすでに自分の態度を明確にしている。説得云々することは言葉遊びにすぎない」というのが、朴元代表側の反応だ。朴元代表は、「数えきれないほど話し合い、選挙の度に数えきれないほど約束した懸案だ。原案を守り、必要ならプラスアルファにならなければならない」と主張した。また、「政治は信頼だ。信頼がなければ何の意味があるだろうか。党の存立に関わる問題だ」とも述べた。

05年3月、行政中心複合都市法が与野党合意で国会を通過した当時、朴元代表がハンナラ党の代表だったという点を考慮すれば、理解できる言葉だ。そのうえ、原則を重視する朴元代表であるから、自分の言葉と約束に責任を負う姿を見せたいのだろう。問題は、世宗市問題を「原案プラスアルファ」と釘を刺すことが、本当に国益に適うのかということへの現時点での苦悩も必要だという点だ。世宗市の建設が国家百年の大計でなく政略によって生まれたことは、朴元代表も十分に承知しているだろう。朴元代表が主張する国民との約束や政治的信頼も重要だが、国政の効率性と大韓民国の未来はさらに重要な価値である。「世宗市の原案」が招く国政の混乱と非効率が明らかであるにもかかわらず、約束だけを前面に押し出すことが果たして正しいことなのか。

朴元代表も世宗市問題を触発させた当事者の一人として、むやみに鄭首相との会合を拒否することはないだろう。互いに会って話し合えば、原則と国益の間で接点を見いだせるだろう。