韓国のゴルフ選手は世界トップレベルだが、韓国産ゴルフ・グッズ市場はまだまだ初歩的なレベルに留まっている。米国と日本の巨大ゴルフグッズメーカーより製品の性能が落ちるせいもある。しかも、ゴルフグッズは特に外国製への信頼が高く、韓国のメーカーが優れた技術力を持っていてもそっぽを向かれるのが常だった。このような環境の中で、韓国産ゴルフボール専門メーカーの「ボルビック」が型破りのマーケティングを実施して話題を呼んでいる。
ボルビックは、最上級の４ピースゴルフボールの「VISTA iv」（写真）の市販を記念し、２２日、仁川（インチョン）スカイ７２ＧＣハヌルコースで開幕する韓国女子プロゴルフ（ＫＬＰＧＡ）ＫＢスターツアー・グランド・ファイナル大会になんと３億ウォンものボーナスをかけた。大会期間の４日間、このボールを使った選手が優勝すれば、ボーナス賞金としてさらに１億ウォンがもらえる。２〜１０位には５００万ウォンずつ、１１〜３０位には３００万ウォンずつ、３１〜５０位には２００万ウォンずつ、５１〜６０位には１００万ウォンずつが与えられる。このボールを使うと申し込んだだけでも５０万ウォンと２ダースのボール（１４万４０００ウォン相当）がもらえる。大会の優勝賞金が１億ウォンなので、ボルビックのボールを使った選手が優勝トロフィを獲得すると、２億５０万ウォンを手に入れることができる。
ボルビックのムン・ギョンアン会長は、「品質の面で外国産ボールを越えるために不断の努力を傾けてきた。今回のイベントはプロに最適のツアー向けボールを供給できるという自信を反映させたもの」と強調した。龍仁（ヨンイン）シンウォンＣＣクラブ・チャンピオン出身でハンディキャップ３のムン会長は、「この３年間、飛距離、方向性、スピンで外国製に遅れを取らないゴルフボールの開発に集中的に投資し、良い結果が得られた」と付け加えた。
国内の男女プロゴルフツアーの公式記録集計会社のＣ＆ＰＳによると、国産ゴルフボールを使用するプロは全体の１％前後。ボールが競技力にこの上ない影響を与える上、外国メーカーとボール使用契約を結んでいる選手が多いからだ。このため、今回のイベントで国産ゴルフボールに対する認識の変化が現れるか、関心が集まっている。
kjs0123@donga.com
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