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[オピニオン]マッコルリ賛歌

Posted October. 17, 2009 08:50,   

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日が暮れには、鍾路(チョンノ)の裏通りは、会社員がビンデトクをつまみにマッコルリを飲むために立ち寄る場所だった。解放直後から営業していたこのビンデトク・マッコルリの店は、文化人や芸術家、近くの会社員が常連だった。今年の春に再開発の工事が始まった後も、数店が撤去された建物の間で営業しているが、間もなくなくなるようだ。マッコルリ店の店主は、新しいビルの家賃が高く、店を出せないのではと心配する。新しいビルなので、木のいすに座って飲む昔の味がいいか分からないが、数店でも営業を続けてほしい。

◆庶民の哀歓が漂う裏通りで見られたマッコルリだが、その人気が最近沸騰している。居酒屋が立ち並ぶ大学近くの繁華街に、こぎれいなマッコルリ専門店ができ、ゴルフ場の店にもマッコルリのメニューが登場した。デパートでも、マッコルリのコーナーができた。国際線の航空機にまでマッコルリが進出したという。アシアナ航空が日本路線でサービスするマッコルリは、炭酸がなく、においがしないように開発された金属缶の製品だ。

◆以前から各地方を代表するマッコルリがあった。抱川二東(ポチョン、イドン)マッコルリ、ソウル長寿マッコルリ、釜山東莱山城(プサン、トンネ、サンソン)マッコルリ、丹陽(タニャン)五穀マッコルリなどが人気を博した。その一部は、日本などの海外市場を開拓し、キムチに続く代表的な韓流食品の座を占めた。マッコルリが復活し、マッコルリの種類も多様化した。大学の周辺では、コーヒーを入れた「エスプレッソ・マッコルリ」、マンゴージュースを入れた「マンゴー・マッコルリ」も登場している。馴染みのない名前だが、それだけマッコルリの高い人気を反映している。

◆15日、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、駐韓外国大使や国際機構の代表を大統領府に招待し、マッコルリと韓国料理をふるまった。李大統領は、「マッコルリは健康によく、女性には美容と肌にいい」と言って、「マッコルリ国際広報チーム長」を自認した。今月初めに開かれた韓日首脳会談でも、両首脳はマッコルリで乾杯した。今後、国内で開かれる国際会議でマッコルリを頻繁に見ることになりそうだ。高麗(コリョ)大学は、「マッコルリ大学」のイメージが国際化の妨害になるとして、開校100周年記念のワインを作ったが、最近、マッコルリに戻るべきだという声が出ている。「マッコルリを飲むなら男らしく飲め」というマッコルリ讃歌が復活しそうだ。

朴永均(パク・ヨンギュン)論説委員parkyk@donga.com