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[社説]国連の表現の自由特別報告官と自由大韓民国の名誉

[社説]国連の表現の自由特別報告官と自由大韓民国の名誉

Posted October. 14, 2009 08:54,   

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国内の人権団体による招請で、12日に訪韓したフランク・ラルエ言論表現自由の権利促進・保護に関する国連特別報告官が、左派団体の人々だけと面会している。ラルエ特別報告官は、5日間の滞在期間で、「表現の自由に関する国際シンポジウム」に出席後、ハンギョレ新聞のインタビューを受け、全国言論労組や「民主社会のための弁護士会」の関係者と会う。イム・ソンギュ民主労総委員長、民主化実践家族運動協議会のイム・ギラン前常任議長、李テボン言論消費者主権連帯オンライン・カフェ開設者、「ミネルバ」の朴テソン氏、ドン・フンチャン全国教職員労働組合政策室長も、面会の対象だ。

ラルエ特別報告官は、法務部の面会要請は断った。客観的に状況を把握すべき国連報告官が、政府の説明には耳を閉ざし、偏った意見だけを聞くことは、正常な活動と言い難い。ラルエ特別報告官が、左派の理念に沿い、民主秩序を揺るがす不法・暴力集会を主導したり、擁護した人々の話だけを聞き、報告書を作成するなら、国連特別報告官としての資格が疑われる。

48年に国連が採択した人権宣言文第19条は、「すべての人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する」と明示した。75年のヘルシンキ協定は、社会主義下の東欧圏国家にまで、このような人権概念の適用を求めた。今日の大韓民国では、表現の自由が制約されているというより、過剰が問題になるほどだ。光化門(クァンファムン)の交差点で、大統領を中傷し、「大統領府に行こう」と言い、政権打倒を扇動しても、捕らわれない国だ。緊密に結びついている過激左派の言葉だけに耳を傾け、表現の自由に関する実状を歪曲するなら、大韓民国に対する深刻な名誉毀損である。

アムネスティ・インターナショナルのノーマ・カン・ムイコ調査官は、昨年7月に訪韓し、人権状況を調査後、偏った見解の報告書を提出し論議を呼んだ。金槌や鉄パイプで警察バスを破壊し、竹槍で警察官の目を突き、失明の危機に追いやったデモ隊の暴力性には言及せず、「警察の過度な武力行使」だけを問題視した。警察官の睡眠不足まで、暴力デモ隊ではなく、「抑圧的な環境」のせいだと記載した。普遍性に立脚すべき国際人権団体が、主権国家として当然行使する公権力の執行だけを問題視することは、アムネスティ・インターナショナルの名誉を自ら失墜させる偏向である。

国連特別報告官にバランス感覚を喪失した声だけを伝え、大韓民国を人権後進国として烙印を押そうという勢力も、大韓民国を曲解し、国民を裏切る行為を直ちに止めなければならない。ラルエ報告官が行くべきところは、「表現の自由」という言葉さえ、感じられない人権地獄の北朝鮮である。政府は、大韓民国の国民の自負心、自尊心を傷つける事実の歪曲に、堂々と対応する必要がある。