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[オピニオン] 議員の入閣

Posted August. 07, 2009 08:19,   

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国会議員、長官、大学総長などを経験した元老A氏は、「どの地位が一番いいか」という質問に、ためらいなく「国会議員」を挙げた。一旦、金バッジをつければ、4年間、職を失う心配がほとんどなく、命令する人もいないということだ。そのような国会議員が、内閣改造時期になれば、処分を待つ従順な羊のように首を伸ばし、大統領府へのコネ作りに忙しい。

◆金泳三(キム・ヨンサム)政権時代、民主党系のB議員は、ある日突然、「わが殿は、宮中の大統領府に閉じこもっていたので、政治感覚を失ったようだ」と言った。彼は、数日後に発表される内閣改造リストから自分が外れていることを事前に知っていたようだ。金大中(キム・デジュン)政権時代、新千年民主党の重鎮C議員は、「渡り鳥」という非難をかえりみず、党籍を移し、連立与党自民連を交渉団体にしようとする金大中大統領の意思を支えた。2ヵ月後、彼は長官に任命され、政治生命をかけた掛けをしても、にこやかだった理由が世間に明らかになった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、鄭東泳(チョン・ドンヨン)、金槿泰(キム・グンテ)氏や丁世均(チョン・セギュン)党議長が、慮大統領の入閣カードを受け入れたことも、長官職を次期大統領への足場と考える国会議員と、与党掌握の手段として活用しようとする大統領の相関関係をよく表わしている。

◆ハンナラ党の安商守(アン・サンス)院内代表は5日、「政権2期を迎え、少なくともハンナラ党議員3、4人を入閣させなければならない。今、ハンナラ党議員たちは、入閣のため、ふつふつと沸いている」と声を高めた。党内では、政権をともに作った与党議員が内閣入りすることが、責任政治の原理に合うという主張もある。一部の長官職をめぐり、自薦他薦リストまで出てきている。

◆政治家の入閣を悪く見るわけではない。能力があるなら、適材適所に起用できる。国会との疎通や政務的感覚が重要な長官職は、国会議員が適格かも知れない。しかし、国会議員の本分は、忠実な立法活動を通じ、議会民主主義を花咲かせることだ。ハンナラ党は、野党の無理強い論理と妨害を突破できる政策資料の収集と代案作成に専念できず、1年半を無駄に過ごしたという批判を受けている。一度当選すれば、4年間、議政の成就に勝負をかけるべき人々が、長官の座に欲を出せば、国民の目に美しく映るはずはない。ともすると「刷新論=地位欲」と映る恐れもある。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com