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金正日総書記、健康悪化後「集合写真」に変化

金正日総書記、健康悪化後「集合写真」に変化

Posted July. 14, 2009 09:13,   

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北朝鮮労働新聞の1面には、金正日(キム・ジョンイル)総書記が主に軍部隊を視察後、数百人と撮影する「集合写真」がしばしば掲載される。前列中央の金総書記を中心に、少ない場合には100人、多ければ1000人近くが撮影する。昨年、金総書記の健康悪化後、この集合写真に微妙な変化がうかがえる。

●双眼鏡と自動小銃が消えた

これまで、軍部隊視察の集合写真には、金総書記の右側とすぐ後ろに立った兵士が、双眼鏡と銀色の自動小銃を持っていた。双眼鏡と自動小銃は、金総書記が大隊級部隊に与える贈り物で、侵入者を警戒し撃退せよ、という激励の印だ。空軍部隊や非戦闘部隊などを除き、ほとんど例外なく登場する品目だった。

しかし、昨年8月の金総書記の健康悪化後、労働新聞に掲載された約20枚の軍部隊の集合写真から、2つの品が消えた。双眼鏡と自動小銃が登場する写真は、昨年8月11日(写真の左側)が最後だった。それだけ金総書記の健康状態が以前のようではなく、患者にとって軽くない贈り物を渡す儀式が省略された可能性もある。

●集合写真を合成し、二重掲載

6月15日付の労働新聞の1面に掲載された「第7歩兵師団指揮部」の訪問写真は、4月27日に掲載された「第851軍部隊指揮部」の訪問写真と同じだ。金総書記を含む軍人数百人の配置やポーズ、そして視線まで一致する。前列の人物の位置と間隔が変わっただけで、同じ写真だ。関連記事には、2つの部隊いずれも、韓国戦争の時に共和国の英雄24人を輩出したという内容がある。

群衆の中にいる金総書記を確認させるために、労働新聞がフォトショップなど写真編集プログラムで、写真を合成したものとみられる。これまで、最高権力者が登場する「1号写真」は、演出はしても合成はしないというのが北朝鮮の慣行だったが、金総書記が健在であることを誇示するために、このような合成にまで手をつけたのだ。

●金総書記がいない集合写真も

2月28日付の労働新聞の1面には、第4回全国煽動員大会の参加者らが錦繍山(クムスサン)記念宮殿広場で、金日成(キム・イルソン)主席の大型肖像画を背景に撮影した記念写真が掲載された。約900人の大規模な記念写真だ。しかし、この写真の主人公は、金総書記ではなかった。前列中央には、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が座っていた。

金総書記以外の人物が集合写真の中央の席に座ったのは、極めて異例のケースだ。今後ありうる金総書記の不在に備えた事前の布石ではないかという観測も流れている。



cut@donga.com