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文学界に「AI文学」部門新設論 新春文芸にも波及か

文学界に「AI文学」部門新設論 新春文芸にも波及か

Posted April. 18, 2026 08:34,   

Updated April. 18, 2026 08:34


15日、詩人のキム・オン氏、文学評論家のホ・ヒ氏、サイバーテキストデザイナーのクォン・ボヨン氏による対談では、新春文芸やノーベル文学賞など、従来の文学界を支えてきた制度がAI文学時代にどのような変化を迎えるのかについても議論が交わされた。

近年、各新聞社が実施する新春文芸では応募作数が急増している。昨年実施された「2026東亜(トンア)日報新春文芸」でも、9部門で計9113編が寄せられ、24年(7384編)より1729編増加した。審査員の間では「AI活用と無関係ではないだろう。今後は新春文芸も面接が必要になる」との声まで上がっている。公募要項に「AIで作成されたことが判明した場合、受賞を取り消す」と明記するケースもある。

●「新春文芸に『AI文学』部門を」

キム氏は、新春文芸に「AI文学」部門を新設するという大胆な提案を示した。「一部の大学ではすでにAIを活用した文学・映画コンテストが開かれている」とし、「むしろ別部門を設けて実験の場とするのも一つの方法だ」と述べた。

クォン氏は、その場合「プロセスの検証」が核心になると指摘した。「最終成果だけで人間と優劣を競うのであれば、むしろやらない方がよい」とし、「プロンプト、データベース、使用ツール、創作者の意図やビジョンまで併せて提出すべきだ」と主張した。

さらに「重要なのは、その過程を評価できる基準と能力だ」とし、「文学者だけでなく工学者や社会学者、法学者など多様な分野の審査員が参加する必要があるかもしれない。こうした協働的な審査構造こそ、AI文学時代が求める新たな方式だ」と強調した。

将来世代の認識変化にも言及した。キム氏は「10年ほどすれば、AIを使って書いたという事実自体を特別視しない世代が現れる可能性がある。人間が書いたのかAIが書いたのかを問うこと自体が時代遅れの問いと見なされるかもしれない」と見通した。

●50年後のノーベル文学賞は

ノーベル文学賞は「人間の文学」の最後の砦として残るだろうか。ホ氏は、同賞はこれまでも文学の境界を拡張してきた制度だと指摘した。16年にボブ・ディランが受賞した際には「大衆歌手がなぜ文学賞の受賞者になれるのか」と論議が起きた。15年にスベトラーナ・アレクシエービッチが受賞した際にも、ルポルタージュ形式の作品が文学と認められるのかを巡って議論が巻き起こった。

ホ氏は「ノーベル文学賞は常に『文学とは何か』という問いを投げかけてきた制度だ。AIと文学が融合した作品が十分に蓄積されれば、50年後にそうした作品が選ばれないと断言することはできない」と述べた。


キム・ソミン記者 somin@donga.com