
主役を支える脇役だが、舞台が終わる時になれば、とりわけ光放つ「カーテンコールのスター」らがいる。
上半期、舞台で上演されたミュージカルで、主役に劣らぬほど熱い拍手を受けた脇役を、△欠かせない存在、△主人公の友人、△圧倒的な歌唱力、△1人2役と分類して紹介したいと思う。
●欠かせない存在
「外見もさることながら、茶目っ気もあり、才能もあり、あたかもジミーのためのミュージカルをやっている人のような気がします」(shinsein8613)。ネット上の前売りサイトに公演の感想として掲載されたミュージカル「ドリーム・ガールズ」で、ジミー役を演じた俳優のチェ・ミンチョルさん(33)についての話である。同作品はチェさんのための「オーダーメイドのスーツ」のようなものだ。個性的な外見と変な図々しさ、華麗な舞台でのマナーに至るまで…。白のミンク・コートを羽織って、「つまらない空気。僕、厚着で来て、ちょうどよかった〜」と語るシーンで、観客らは腹を抱えて笑う。チェさんの優れた演技で、ジミーのキャラクターは、オ・マンソクやホン・ジミン、金勝友(キム・スンウ)などの主役の隙間から、はっきりとした存在感を発揮している。同劇の後半では、彼の登場だけで「どっと」笑いが起こる。
不法滞在外国人や非正規雇用労働者など、一般市民の厳しいソウルでの生活を描いたミュージカル「洗濯」のおばあさんの大家役も欠かせない。スラム街の集合住宅の一人の家主は、全羅道(チョルラド)地方の方言を駆使する悪口好きのおばあさんである。しかし、40年間、障害を抱えている娘の面倒を見ていることが分かり、観客らは涙を流す。昨年からおばあさん役を演じてきた役者の李ジョンウンさんは、若い主人公らの間で、劇のバランスをしっかり保っている。外見や声質まで本物のおばあさんではないかと、観客らを戸惑わせるほどだが、李さんは今年40歳。
●主人公の友人
注目を集めている脇役には、とりわけ主人公の友人が多い。その代表的な例が「マンマ・ミーア」の主人公、ドナの幼馴染であるターニャやロージー。3度も離婚したセクシーな中年のターニャと未婚のフェミニスト作家「ロージー」のきわどい話は、同年輩の女性観客から人気を集めている。04年、韓国での初公演以来、ドナは代わったが、ターニャとロージー役はチョン・スギョンさんと李ギョンミさんが演じている。「ダンシング・クイーン」を歌いながら、腰を痛めたロージーが、痛みを我慢しながら踊る「お笑い場面」では大きな笑いを誘う。
ミュージカル「ドン・ジュアン」で、ドン・カルロスの親友であり、助言者でもある。重みのある演技と14曲を歌う重要な脇役である。「金ジョンウク探し」や「マイ・スケアリー・ガール」でマルチマンを演じた新人俳優のチョ・フィさん(28)は、この役のおかげで初めてファン・クラブができた。
●爆発的な歌唱力
「シカゴ」のママと「ザンナ・ドント」のロバータ。二人の共通点は、鳥肌が立つほどの歌唱力で、舞台を圧倒する金ギョンソンさん(30)が出演したことである。07年、「シカゴ」の公演を控え、ママは肥満で体格の大きい中年女優らが「狙っていた」役だった。しかし、予想に反し、体の小さい金さんが抜擢された。ママ役を演じることになるとは想像すらしなかったという金さんは、「シカゴ」主演役者らの台詞の練習相手のバイトに来たが、米プロダクションから「我々が捜し求めていたママの声だ」という評価を受け、抜擢された。
●1人2役
本家の二人兄弟、ソクボンとジュボンのロット争奪戦を描いた「兄弟は勇ましかった」は、笑いと感動を与えるミュージカルである。ある日、二人の兄弟を訪れた法律事務所の職員「オーロラ」は、素っ頓狂でセクシーな動作で観客らの笑いを誘うが、第2部では母親役として登場し、涙を誘う。初公演から二役を同時に演じた李ジュウォンさん(35)は、ほかの役者がオーロラを演ずることは想像できないほど、すばらしい演技を披露した。
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