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[オピニオン]農産物ブランド

Posted June. 19, 2009 04:56,   

江原道(カンウォンド)の銫城(フェンソン)韓牛(韓国産牛肉)は、肉の値段がほかの高級ブランド韓牛より、1キロ当たり1万ウォン、一般韓牛に比べ2万ウォン程度割高だが、米国産牛肉の輸入問題を契機に、人気はうなぎのぼりである。ところが、忘れたころになると、再び登場する「偽」銫城韓牛で、消費者の信頼を失いかけている。今度は銫城のD農協が、銫城で10〜20日間飼育したほかの地域の韓牛を、銫城韓牛として販売したことが明らかになり、摘発された。彼らは、「是非とも、銫城韓牛のブランドを確認してください」という広告まで掲げ、ソウルなどの農協支店や直売場で1年以上販売しており、消費者らは裏切られたと感じるのも当然だろう。

◆当初、銫城畜産協同組合が1995年から提供している銫城韓牛の基準は、「銫城で生まれ6ヵ月以内に去勢された雄牛の1等級肉」だった。ところが、昨年から銫城で、一定期間飼育した韓牛まで、銫城牛という名前で、農協から供給されたため、銫城郡は今年秋この基準を条例に明文化する計画だった。銫城郡は、「銫城韓牛は、肉汁が豊富でコクがあり、柔らかいので、成人病の予防効果のある不飽和脂肪酸の含量が高い」と宣伝してきたが、一般韓牛を数ヵ月銫城で飼育したことで、銫城韓牛に変える技術でもあるのか、知りたくなる。

◆消費者らは、ブランドのついた農産物をより好む。米やジャガイモなどの農畜産物につくブランドは、06年は6600個だったが、今はさらに増加した。しかし、確実にブランド管理を行わない限り、その価値は認められない。銫城郡は、銫城韓牛の基準を拡大し、供給を増やした。従来の基準の本物の銫城韓牛を「名品」へと格上げさせることで、さらに儲けたいと考えているかもしれないが、消費者らの信頼やブランド価値を果たしてそのまま維持することができるだろうか。

◆12月からは、地域特性を持つ農産物や加工品が、知的財産権として認められる。「ボルドーワイン」や「ウィンナー・ソーセージ」のように、地名そのものが商品価値に直結した場合、地名の表示権利は保護されることになる。偽物に対する刑事処罰も強化される。現在、登録されている地理的な表示は、銫城韓牛や寶城(ボソン)緑茶、忠州(チュンジュ)リンゴ、利川(イチョン)米など77品目に上る。農産物市場の開放が広がっている中、世界的なブランドになりうる候補でもある。生産者らがこれらのブランド価値を守るためには、当座の販売拡大よりは、そのブランドの物品の原産地や品質に対する信頼を失わないよう、努力するのがより重要である。

洪権憙(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com