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北朝鮮、「ウラン濃縮」を7年ぶりに告白

北朝鮮、「ウラン濃縮」を7年ぶりに告白

Posted June. 15, 2009 06:54,   

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北朝鮮が、これまで存在自体を否定してきたウラン濃縮計画(UEP)の実体を7年ぶりに認めた。北朝鮮が、既存のプルトニウムを利用した核兵器の開発だけでなく、濃縮ウランを通じた核開発まで明らかにしたことで、北朝鮮の核開発は米国との交渉用ではなく、実際の保有用であることが明らかになった。北朝鮮は、核保有国の地位を確保するために、より強硬な対外攻勢に出るものとみえる。

北朝鮮外務省は13日に声明を出し、国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁決議案第1874号を満場一致で採択したことを非難し、いわゆる3大対応措置を出した。特に声明は、「(我々は)ウラン濃縮作業に着手する。独自の軽水炉建設が決定したことにより、核燃料保障のためのウラン濃縮技術の開発が成功裏に進められ、実験段階に入った」と主張した。

北朝鮮のUEPは、2回目の核危機の始まりだった。02年10月4日、ジェイムズ・ケリー米国務次官捕(東アジア・太平洋担当)が平壌(ピョンヤン)を訪問し、高濃縮ウラン(HEU)計画疑惑を提起すると、姜錫柱(カン・ソクチュ)北朝鮮外務省第1次官はこれを事実上否定し、「(我々は)それ以上の兵器を作ろうとしている」と宣言した。米国は、この計画が94年の米朝枠組み合意違反だと主張し、国際社会と制裁に乗り出した。

北朝鮮はその後、UEP疑惑を徹底して否定し、米国および国際社会と「隠れん坊」をした。北朝鮮の強い否定によって、05年の9・19共同声明は、「北朝鮮がすべての核兵器と現存する核計画を放棄する」という包括的な合意で満足しなければならなかった。北朝鮮は08年、核の検証問題が提起されると、米国との非公開了解覚書を通じて、「UEP保有の主張を反駁しない」といった形で、事実上、間接的に認めた。

北朝鮮が13日に完全な「カミングアウト」をしたのは、すでに核保有国になるという野心を明らかにしている以上、もはや隠して時間かせぎをする必要がないという判断によるようだ。北朝鮮は声明で、「新たに抽出されるプルトニウムの全量を兵器化する。現在、使用済み燃料棒は、総量の3分の1以上が再処理された」と核再処理作業の事実も明らかにした。また、「米国とその追従勢力が封鎖を行なう場合、戦争行為とみなす」として、国連安保理決議によって周辺国が船舶検査などの制裁措置に乗り出す場合、軍事的に対応すると威嚇した。



kyle@donga.com spear@donga.com