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最大の激戦地「富平乙」、選挙結果は来年地方選挙の風向計

最大の激戦地「富平乙」、選挙結果は来年地方選挙の風向計

Posted April. 29, 2009 03:07,   

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4・29再補欠選挙の結果に対する各党の計算は複雑なようだ。4・29再補欠選挙の結果は、民心のゆくえの尺度という意味のほかにも、与野党内部の力学関係、今後の政局のゆくえに、少なからぬ変数となるためだ。

●富平乙、与野党指導部の運命が分かれる

仁川富平乙(インチョン・プピョン・ウル)選挙区は、今回の再補欠選挙の最大激戦地だ。李明博(イ・ミョンバク)政権発足1年の初の首都圏選挙という点で、李明博政府と与党ハンナラ党に対する中間評価の性格を帯びる。また、富平乙の選挙結果は、来年の地方選挙にまで影響を及ぼす公算が大きい。それだけ、富平乙の選挙で負ける側は、責任論に包まれる可能性が高い。

与野党も、毎日指導部が富平乙に出向き、富平乙の勝負にすべてをかけている。ハンナラ党指導部は、「与党プレミアム」を活用して、富平乙の最大懸案である「GM大宇(デウ)再生」を公約に掲げている。これに対抗して、野党民主党指導部は、「李明博政府審判論」を展開した。

富平乙の勝敗は、与野党指導部の運命を分けるものとみえる。ハンナラ党では早くから、富平乙で負ければ、指導部は辞任しなければならないという「責任論」が流れている。朴熺太(パク・ヒテ)代表は、一時、富平乙の出馬の要請があったが、「経済の立て直しに専念する」として出馬を固辞した。民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は、もっと緊迫した状況だ。鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一部長官を公認から外して掲げた名分が「富平乙勝利」だったという点で、富平乙の勝利は「責任論」から脱する唯一の道だからだ。丁代表は、選挙期間に1日も欠かさず富平乙を訪れた。

●慶尚北道慶州と全羅北道全州完山甲は、党内の力学構図と密接

慶州(キョンジュ)と全州完山甲(チョンジュ・ワンサン・ガプ)選挙区は、与野党内の力学構図の独自評価と見ることができる。慶州は、親李(親李明博大統領)系と親朴(親朴槿恵ハンナラ党元代表)系の代理戦であり、完山甲は「鄭東泳対民主党」の対決の様相を帯びているためだ。

慶州で、親李系であり李明博大統領の実兄・李相得(イ・サンドク)議員に近いハンナラ党の丁種福(チョン・ジョンボク)候補が敗れる場合、李議員の「影響力」は減少するほかない。いっぽう、選挙について直接言及しない朴槿恵(パク・グンヘ)元代表の株が上がるものと予想される。このため、慶州の選挙結果は、与党内の権力構図に大きな変化がもたらすものとみえる。

完山甲では、鄭元長官と「無所属連帯」という同じ船に乗ったシン・ゴン候補が勝利する場合、鄭元長官が力を得て、鄭元長官と軌道をともにする民主党の非主流の立場が強まるだろう。しかし、もし鄭元長官一人が当選する場合、国会への再入城には成功するものの、復党の動力を得ることは容易ではなさそうだ。

●進歩新党、国会入りするか

蔚山北(ウルサン・プク)は、進歩新党が国会入りするかどうかの岐路になる選挙区だ。進歩新党は、民主労働党から分かれた後、魯會燦(ノ・ヒチャン)、シム・サンジョンの2人の共同代表がいずれも国政入りに失敗し、国会に議席がない。

しかし、進歩政党候補で候補を一本化した後、民労党が内紛の兆しを見せていることが、国会入りするかどうかの変数とみえる。すでに蔚山では、「民労党組職が稼動していない」という声が聞こえる。候補一本化により選挙に臨む趙承洙(チョ・スンス)候補が、民労党からの分党の過程で、「従北主義」論争の中心にいたという点で、趙候補を支持すべきかどうか疑念する声が出ている。



jin0619@donga.com