ソウル地方警察庁の麻薬捜査隊は26日、同僚の芸能人から麻薬購入の代金を受け取り、エクスタシー、ケタミンなどの麻薬類を日本から購入し、国内へ直接持ち込んで販売し投薬した疑い(麻薬類管理法の違反)でモデルのイェ・ハクヨン容疑者(26)、映画俳優のユン・ソルヒ容疑者(28、女)の2人に対し、拘束令状を申請し、2人と一緒に麻薬類を投薬した映画俳優のチュ・ジフン容疑者(27)ら3人を在宅起訴した。
警察によると、ユン容疑者は07年8月〜08年12月、チョン某容疑者ら投薬者から麻薬購入の代金1億ウォンを受け取り、計14回にわたって日本からエクスタシー約280錠とケタミン280グラムあまりを自分の着た下着に隠すやり方などで、国内へ密かに持ち込んだ。幻覚剤の一種であるエクスタシーは普通、錠剤の形で流通され、過量服用すると、筋肉けいれんはもちろん、意識不明の副作用をもたらす。動物の麻酔剤として使われるケタミンは、幻覚効果がエクスタシーやLSDより強く、国内では06年から向精神性医薬品として規制されている麻薬類だ。
イェ容疑者にはユン容疑者にお金を提供するか、自分が直接麻薬類を国内へ持ち込んで数回投薬した疑いが持たれている。警察によると、ユン容疑者らはソウル江南(カンナム)のクラブと自宅で知り合いと一緒に麻薬類を投薬した。彼らと付き合いがあったチュ容疑者も08年3月ごろ、イェ容疑者の自宅で2回麻薬類を投薬した容疑だ。チュ容疑者は警察の取り調べに対し、「泥酔の状態で、麻薬類を投薬した」と疑いを認めたと言う。
警察は麻薬類を服用しやすいクラブやホストバーなどの風俗店の従業員を対象に取り調べを進め、芸能人の麻薬服用に対する情報を入手し、捜査に取り組んでいる。警察は容疑者らを検挙し、居住地からハッシッシ、ヒロポンの吸い込み器具、エクスタシー、ケタミンなどを押収し、彼らは警察の取り調べで容疑を認めた。
警察の関係者は、「芸能活動をする者が麻薬類を投薬し検挙されたケースは多数あったが、芸能人が直接資金を提供し、密かに持ち込んで投薬したケースは今回が初めてだ」とし、「人気芸能人2〜3人を含め、ユン容疑者が麻薬を提供した者が10人ぐらいさらにいると見て、捜査を拡大している」と述べた。
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