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[社説]より切実になった韓米FTA批准と同盟の進化

[社説]より切実になった韓米FTA批准と同盟の進化

Posted April. 22, 2009 03:08,   

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北朝鮮のロケット挑発と大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)をめぐる南北間の葛藤は、米国にとっても安全保障の懸案だ。米国は、先頭に立って、ロケット発射を挑発だと糾弾した。PSIも、韓国が米国の政策に賛同する過程で南北懸案に浮上した。北朝鮮は、韓国政府の対北朝鮮政策と韓米協力外交に反発し、緊張を高めている。韓米両国が、共通の価値を追求し、全世界次元の平和構築を志向する「21世紀型戦略同盟」を発展させるなら、必ず克服しなければならない挑戦だ。

米上院のマックス・ボーカス財務委委員長と野党幹事のチャールズ・グレスリー議員が20日にバラク・オバマ大統領に送った書簡は、韓米関係の発展に向けた、進展した見解を含んでいる。両議員は、「北朝鮮のテポドン2号の発射と核計画再開の発表の威嚇に対抗し、韓国と強力な同盟関係を維持・拡大することが重要だ。韓米両国は、国家安保に向けた脅威の解消とともに共同繁栄に向けた2国間の経済懸案の解決のために努力しなければならない」と強調した。両議員が、韓米自由貿易協定(FTA)の自動車と牛肉問題を補完する必要があるという従来の主張を繰り返したものの、FTA批准を韓米同盟の強化のレベルで言及したことは鼓舞的だ。

韓国国会外交通商統一委員会も22日、FTA批准同意案を採決する予定だ。反米勢力と政界の一部の激しい反対があったが、韓国は、米国との約束を履行する手続きを進めている。在韓米国商工会議所も先週、韓米財界会議と共同で、米政府と議会に早期の韓米FTA批准を促す建議書を発表した。オバマ政府は、FTA批准同意に向けた韓米両国の前向きな動きを重視し、積極的に乗り出さなければならない。

オバマ政府はすでに、グローバル戦略同盟の次元で韓国にいくつかの注文をし、韓国も積極的に応えている。ソマリアに海賊退治用の軍艦を派遣し、アフガニスタンの安定と平和に向け、米国を助ける準備ができている。オバマ大統領は、イラン、キューバおよびベネズエラとの関係改善に向けて、「スマート外交」を始めた。北朝鮮の挑発と韓米FTAの批准が、そのような問題と同様に急がれる。米国の消極的な対応は、北朝鮮に誤った判断の口実を与える恐れもある。韓米間に隙間がないことを見せつけるためにも、米国は、韓半島懸案の解決に向けた力を発揮し、速度を上げなければならない。

オバマ大統領と李明博(イ・ミョンバク)大統領は、ロンドンG20首脳会議で顔をあわせたものの、実質的な初の首脳会談は、6月にワシントンで開かれる。この会談で、実質的で多くの成果が出るように、米国が韓米同盟の格上げに向けて実質的な努力をすることを望む。