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景気減速の速度、緩やかに

Posted April. 10, 2009 09:32,   

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中央銀行の韓国銀行(韓銀)は基準金利を2ヵ月連続で凍結した。韓銀は9日、金融通貨委員会を開き、基準金利を先月に続いて2.00%に凍結したと発表した。韓銀は昨年10月5.25%だった基準金利を今年2月まで6回引き下げ、史上最低の2.00%にまで押し下げた。

今回の金利凍結は景気減速の速度が鈍化してきたことをうけ、もうしばらく状況を見極める必要があるという判断によるものだ。景気不況が長引く可能性に備え、金利引下げのカードを残しておいたという側面もある。韓銀の李成太(イ・ソンテ)総裁は同日、記者懇談会で、「昨年の年末まで景気減速の速度がとても速かったが、この1〜2ヵ月で減速の速度がかなり鈍化した」とし、「政府の公共投資事業が活発になり、企業の在庫調整にも拍車がかかっていることから、製造業とサービス業の不振が一時的に緩和している」と、金利凍結の背景を説明した。

統計庁によると2月、製造業の生産は前月より6.8%、サービス業は1.2%が伸びた。景気先行指数は14ヵ月連続マイナス行進にピリオドを打って、プラスへ転換した。最近、株価が上昇し、ウォン安ドル高の傾向に歯止めがかかるなど、金融市場が比較的に安定を取り戻したのも金利凍結の要因だ。

しかし、李総裁は、「今年の上半期に景気が底を打って、上向くのを感じることは難しい」とし、「政府は強力な景気てこ入れ策を打ち出すだろうが、消費と投資心理が冷え込んでいる上、世界経済も短期間で回復が厳しい」と診断した。景気低迷の速度はやや緩和したものの、今回の経済危機は当面続くという従来の展望を再確認したことになる。

李総裁は、基準金利を引き下げても投資と消費が回復しない「流動性の罠」が発生するという懸念について、「流動性の罠が発生したという兆候はまだない」とし、追加的な金利引下げの可能性を残した。



jaeyuna@donga.com