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全国の野球場、施設の老朽化が深刻

Posted April. 02, 2009 08:48,   

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「米国サンディエゴのペトコ・パークとロサンゼルスのドジャー・スタジアムは、本当に野球しやすい球場だった。施設も良かったですが、きちんと管理されていて、グラウンドがふわふわしていました。韓国内とは天と地の違いでした」

第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、韓国の準優勝に導いた4番打者・金泰均(キム・テギュン、韓化)は、韓国内の野球場は、選手にとって危険だと言う。老朽した施設と堅いグラウンドのため、負傷しやすいという。韓国内の野球場は、ほとんど20〜40年前に建てられた古い球場だ。選手と観客は、事故の危険にさらされている。昨年の北京五輪金メダル、第2回WBC準優勝国としては、恥ずかしい現実だ。

東亜(トンア)日報は先月、国会議員の金兌原(キム・テウォン)行政安全委員会委員(ハンナラ党)に依頼し1日、消防防災庁の「野球場の安全管理の実態標本の点検結果」の報告書を手に入れた。その結果、消火器が作動せず、内野席の階段にヒビが入るなど、補完が必要であることが分かった。防災庁は先月23日から3日間、全国7つの野球場のうち、ソウルの蚕室(チャムシル、1982年竣工)と木洞(モクドン、1989年)、大邱(テグ、1948年竣工)、光州(クァンジュ、1965年竣工)球場を調査した。各球場は地方自治体が管理し、政府レベルの安全点検は今回が初めてだ。

●階段は割れ、選手の待合室はひび入り

今回の調査によると、光州球場の状態が最も悪かった。建てられてから44年、競技場の随所の表面が剥がれ、一部鉄筋は腐食した。指定席と1塁の境界の階段は割れ、3塁と外野の境界の階段は隙間ができていた。光州市はこれに対する整備作業を進めている。

最も古い大邱球場は、3塁側の選手待合室の廊下の壁と床に亀裂が生じていた。競技場の一部鉄筋も腐食が進んでいる。大邱市は観衆席などのリフォーム工事を進めており、補完作業に取り組んでいる。蚕室球場は消火器の充電がされておらず、火災事故が発生した時に脆いことが分かった。第63回黄金獅子旗全国高校野球大会が開かれる木洞球場は、内野席に使わない鉄板が放置されていて、撤去するように指摘された。

●老朽球場の管理より、野球場の新築が必要

防災庁は、「3年に1度ずつ実施する定期安全診断の他に周期的な補完が必要だ」と明らかにした。建築物の崩壊など重大な欠陥はないが、競技場が古いだけに、持続的な管理点検が求められるということ。このため、文化体育観光部と韓国野球委員会(KBO)、自治体が老朽した野球場を補修するか、新築しなければならないという指摘が出ている。

兪栄九(ユ・ヨング)KBO総裁は、「地方の野球場の何ヵ所かは、プロ野球の試合ができないほど劣悪だ」とし、「政府や自治体と協議し、きちんとした施設が整えられた野球場を新築する」と語った。姜升圭(カン・スンギュ)大韓野球協会会長(ハンナラ党委員)も国民体育振興基金などを利用し、野球場の建立と施設投資が支援できるよう、国民体育振興法とスポーツ産業振興法の見直しを推進すると述べた。



beetlez@donga.com