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「今もへジンへの思いで、悲しみから抜け切れず」 殺害切断事件1年

「今もへジンへの思いで、悲しみから抜け切れず」 殺害切断事件1年

Posted March. 12, 2009 07:55,   

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10日、京畿道義王市(キョンギド・イワンシ)の清溪(チョンゲ)霊園に埋葬されている娘を訪ねてきた李チャングンさん(48)。昨年3月11日、遺体がばらばらに切断された状態で発見され、全国民に衝撃を与えた李へジンさん(当時10歳)の葬儀が行われてから1年が過ぎた。

「少しは元気になったか」という質問に、李さんは首を横に振った。

「最近も、へジンが自宅にいる夢を見たりしますね」

食事をする時や酒を飲む時、テレビを見たり、横になったりする時、時々へジンを思い出す。

「かつては、帰宅する時間になれば、へジンが路地の入り口で私を待っていましたよ。その後、へジンと街のスーパーに行って、食べ物を買ってあげたんです。高くてもいいから好きなものを買ってといっても、いつもパンやミルクのようなものばっかり選んでいて…。今も傍で、はしゃいでいた記憶が生々しく蘇ります」

暗い表情ばかりしていた李さんの顔は、娘と共に過ごした時のことを喋る時だけは、生気を帯びた。

李さんは、へジンが欲しがっていた携帯電話を持たさなかったことが、いまだに悔しいと話した。

「友達は皆携帯電話を持っているから、自分も買ってほしいとねだられました。でも高くてすぐ買ってあげることができず、娘が中学に入ったら買うつもりでした。その時、買ってあげたらよかったのに、その時連絡さえついていれば…」

娘を亡くした後の李さんの人生は、様変わりした。真っ先に、酒を飲むようになった。ビニール印刷工場で働いていた李さんは、仕事が手につかず、酒を飲み始めた。いきなり沸いてくる娘への思いのため、仕事中、泣いたりもした。仕事に打ち込むことができず、結局昨年11月、工場をやめた。

食事もほとんど取らなかった。眠ることができず、明け方になってようやく床に入った。身長165センチの李さんの体重は40キロ程度で、1年間で10キロ以上も減った。また、奥さんも、それまで通っていた飲食店の仕事をやめることになり、生計が苦しくなった。

李さんはやむを得ず、肉体労働でもやろうと思ったが、すでに弱くなった体では、力仕事はとうてい無理だった。鉄筋やレンガを運ばなければならず、彼には手に余る仕事だった。

収入がなくなり、電気代やガス料金を滞納し、督促状が相次いで届いた。携帯電話の料金は3ヵ月間も滞り、電話をかけることができず、かかってくる電話に出るだけだ。

担保は要らないという話を聞き、闇金融で借りるつもりだった。李さんは、「200万ウォンが必要で、高利貸しに聞いたところ、先取り利子として50万ウォンを差し引くといわれ、諦めるしかなかった」と話した。

鋻溪霊園から戻ってきた李さんは10日、安養市(アンヤンシ)の自宅周辺の町役場に立ち寄り、公共労働の申請書を出した。この日の早朝、奥さんも職を探すため自宅を出た。



firedy@donga.com