Go to contents

韓国系の学長選出で人種差別の電子メール 米ダートマス大学

韓国系の学長選出で人種差別の電子メール 米ダートマス大学

Posted March. 09, 2009 08:33,   

한국어

アジア系としては初めて米アイビーリーグの学長に選出された金墉(キム・ヨン、米国名ジムヨン・キム、49、写真)ダートマス大学学長内定者に、人種差別的な内容の電子メールを送りつけた同校の学生らが謝罪の意を示した。

AP通信によると、「ジェネリック・グッドモーニング・メッセージ」という校内新聞部の一部の学生が、金氏が学長に選出された翌日の3日、在学生と卒業生の約1000人に集団電子メールを送って、中国人の金内定者が学校を「アジア化しかねない」と警告した。また同グループは、電子メールで「(金氏が学長に就任する)7月1日になると、米国人の仕事の一つが最低賃金に近い月給をもらって働く一人の移民者に回る」とし、「彼は月給の半分を節約して旅行者小切手で自分の故郷へ送金するだろう」と嘲弄した。

さらに、「もし『ジムヨン・キム』という名前が中国語で『私は自由を愛する』という意味でなければ、彼にどんなことも望まない」とし、「ダートマスは米国であって、『パンダ・ガーデン・ライス・ビレッジ食堂』(中国食堂の喩え)ではない」と付け加えた。

これに対し、金内定者は全校生に送った電子メールで、「『不適切な電子メール』が多様性を追い求める学風を阻害するのではないか心配だ」とし、「表現の自由は尊重されるべきだが、相互尊重と教養が裏づけになっていなければならない」と話した。また、「今度のトラブルが相互理解を深めるきっかけになってほしい」と話した。

ジェネリック・グッドモーニング・メッセージ側は、電子メールを受信した全員に「謝罪」の電子メールを送り、「書き手がとても後悔していて、誰かを攻撃するつもりはなく、多様な背景を持った人との出会いを通じ、たくさんの教訓を学ぼうと努力している」と謝罪した。

一方、ジェームズ・ライト現学長は、「校内の構成員が共有する雰囲気とかけ離れていて、金博士と家族を歓迎する開放的で好意的な我々共同体の計画を妨げることはできない」と強調した。



raphy@donga.com