世界的な金融市場の不安定化や国内景気指標の悪化など、国内外の悪材料が一気に噴出し、３月最初の取引日である２日、金融市場は大幅に乱高下した。
同日、ドルに対するウォン相場は、通貨危機以来、最高水準でウォン安ドル高が進み、１ドル＝１６００ウォン台に迫った。コスピ（総合株価指数）も急落し、再び１０００ポイント台の崩壊を目前にしている。
昨年９月に起きた「リーマン・ブラザーズ・ショック」が再燃しかねないという恐怖が国際金融市場に広まり、米国や欧州の投資家らが新興市場への投資回収に乗り出すと、対外開放性の高い韓国市場が直撃を受けた。
２日、ソウル外国為替市場でウォン相場は、前取引日より３６．３０ウォンのウォン安ドル高が進み、１５７０．３０ウォンで取引を終えた。通貨危機直後の１９９８年３月１１日（１５８２．００ウォン）以来の最高水準だ。
取引時間中に一時１５９６．００ウォンまで高騰したが、その後、当局の介入と見られる売りが集中し、１５７０ウォン台へと後退した後、取引を終えた。円に対するウォン相場も前取引日より３９．９７ウォンのウォン安円高が進んだ１００円＝１６１０．８９ウォンで取引され、１９７７年統計を取り始めて以来、史上最高値を更新した。
コスピ指数は、先週末より４４．２２ポイント（４．１６％）安の１０１８．８１で取引を終えた。同日まで１５取引日連続して「セール・コリア」に乗り出した外国人は、年中最大規模の約４０００億ウォンの株を売り越した。
専門家らは、米国の銀行国有化や東欧諸国の不渡り危機など、国際金融市場の不安が投資心理を萎縮させたと伝えた。
ほとんどの証券会社は、コスピが一時的ではあれ、１０００、または昨年の最安値（９３８．７５）を下回ると予想し、ゴールドマン・サックスは、コスピが７３５まで下落しかねないという悲観的な予測を出した。一部の外国為替市場の参加者らは、ドルに対するウォン相場が１７００ウォン台になる可能性があると予測している。
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