
来月開幕するワールドベースボールクラシック(WBC)野球代表チームに暗雲が立ちこめている。金炳賢(キム・ビョンヒョン、元ピッツバーグ、写真)がエントリーから外され、主力の遊撃手・朴鎮萬(パク・ジンマン、三星)も肩の痛みで大会出場が厳しい状況だ。
金炳賢がエントリーから除外された表向きの理由は実に荒唐無稽だ。パスポートを失くし、転地トレーニングキャンプが設けられた米ハワイへ今すぐ行けなくなったためというもの。
このような事実は、代表チームの金寅植(キム・インシク)監督(韓火)が16日、ハワイで自ら急遽申し入れた記者会見を通じて分かった。金監督は、「昨日、金炳賢と電話で話をした。13日にハワイに来ようとしていたが、パスポートを失くしたことに後で気づいた言った」と話した。
金炳賢は急いでパスポートの再発給を受けようとしたが、週末と重なったためできず、このような事実を遅れて金監督に報告したという。しかし、外交通商部の旅券課によると、国家代表選手がパスポートを紛失した場合は週末でも緊急発給が可能だという。
結局、金監督は28人の最終エントリーの提出期限(22日)があまり残っていない上、1年以上休んでいた金炳賢の正確な体の調子を確認することも難しい点などを考慮し、金炳賢を代表チームから外すことを決めた。
さらに代表チームは、朴鎮萬が肩の痛みが収まらず、大会参加が事実上難しい上、代替要員第一位だった朴基赫(パク・ギヒョク、ロッテ)まで左の肋骨に怪我をして不運が重なった。
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