宇宙軌道を回っていた米国のイリジウム商業通信衛星とロシアのコスモス通信衛星が10日、シベリア北部790キロ上空で衝突したと、米航空宇宙局(NASA)が11日発表した。
今回の衝突で巨大な2つの破片雲が作られたため、衝突した現場より低い軌道を回っている国際宇宙ステーションなど、ほかの衛星の安全が懸念されると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が伝えた。
宇宙で物体が衝突した出来事は4回あったが、人工衛星同士の衝突は初めて。
衝突した各衛星の重さは、米国のイリジウム衛星が560キロ、ロシアのコスモス衛星が950キロにのぼる。イリジウム衛星は正常に機能していたが、コスモス衛星は数年前から機能が停止した状態だったと、NASAは明らかにした。
一方、1957年、旧ソ連のスプートニク1号が打ち上げられて以来6000基の人工衛星が打ち上げられ、約3000基が活動している。10センチ以上の大きさの宇宙破片は計1万7000個に上ると、NASAは把握している。
esprit@donga.com