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[社説]国会を無法地帯にした民主党の「少数独裁」

[社説]国会を無法地帯にした民主党の「少数独裁」

Posted January. 05, 2009 03:00,   

国会が、民主党の解放区になってしまった。国会事務処は4日午前5時まで、警衛と警備員を動員して、5回も本会議場前のロビーホールで座り込みをしている民主党関係者を解散させようとしたが、彼らの激しい抵抗で失敗した。この過程で激しく衝突し、両者から約100人の負傷者が出た。民主党の関係者たちは、事務所の家具などで廊下を完全に封鎖し、エレベーターの稼動も止めて、座りこみの場所を要塞のようにした。テレビを通じてこのような様子を見つめる国民は、絶望感を抱かざるを得ない。一体、誰のための国会なのか。

にもかかわらず、民主党は、秩序維持権の発動を「議会クーデター」と非難し、金炯旿(キム・ヒョンオ)国会議長や朴啓東(パク・ケドン)国会事務総長、魚清秀(オ・チョンス)警察庁長官らを公務執行妨害および職権乱用の容疑で検察に告発した。裁判所には、「不法的」秩序維持権と警護権の行使を阻止してほしいと仮処分申請まで出した。このようなことを「盗人猛々しい」というのだ。

法案審議という公務執行を妨害し、職権を乱用しているのは、民主党である。国会の正当な秩序維持権の行使を無力化し、民意の殿堂を無法地帯にした行為こそクーデターだ。大韓民国国会は、韓国戦争の最中にも開かれた。軍事政権によって、議事堂が一時封鎖されたことはあったが、今のように20日近く無法地帯になったことはなかった。民主的手続きで選ばれた合法的な政権に対抗し、経済危機克服と国家競争力の向上に必要な法案処理を妨害するとは、これこそ民主を装った少数の独裁である。

民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は、「国会議長が職権上程しないと約束すれば、座り込みを解く」と言ったが、本末転倒である。職権上程も、国会法に明示された国会議長の権限である。民主党も、与党時代だった第17大国会の時、自党出身の国会議長を通じて、5回も職権上程を貫徹させた前例がある。当時、鄭代表も職権上程を主張し、「対話と妥協が最善だが、そうでない場合は多数決の原則に承服するのが議会主義だ」と言っていた。境遇が変わったからといって、今になって無理強いと詭弁で自らを偽り、国民を欺いている。

金炯旿(キム・ヒョンオ)議長の責任も小さくない。金議長は、国会が崩壊しているにもかかわらず、「国会を代表して議事をまとめ、秩序を維持する」職務を果たさなかった。自ら明らかにした「国会秩序の維持と国民生活法案処理の約束」も守らなかった。今、国民が感じる怒りと絶望感は、言葉では語り尽くせない。民主党と金議長には、「韓国を去りたい」という国民の声が聞こえないのだろうか。