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タイ国王の誕生日…街は黄色の波

Posted December. 06, 2008 10:04,   

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タイのプミポン国王の81歳の誕生日である5日、バンコクの王宮前。

タイ王室の衛兵が空に向かって祝砲を打ち上げ、人々は写真を撮るのに忙しかった。王室は国民に王宮も開放した。国王が即位62年にして初めて病気を理由に、4日の誕生日を記念した国民への訓話を取り消したが、王宮前に集まった人々の顔は暗くはなかった。

しかし、本音は違った。国王の健康と不安な政局状況への心配が交錯した。

王宮前で会ったタンプロン・パトムワットさん(36)は、「対内外的に国家の状況がよくない。国王まで病気で心配だ」と話した。ポンシャク・ティエンタムさん(27)は、「国王が倒れたので、タクシン派の『国民の力(PPP)』の勢力が、自分たちのやりたいように国政を処理しようとするだろう。タイの未来が混乱に突き進むようで、非常に心配だ」と語った。

同日、バンコクの街は、反政府勢力を象徴する黄色い服を着た市民で溢れ、親政府デモ隊を象徴する赤色の服は見当たらなかった。

チタラ宮殿の前で会ったチョムサク・クレダンカムさん(48)は、「(赤い服を着る)タクシン元首相支持者は、このような日にはみな家にいるだろう」と話した。スクムビット通りで会ったトイさん(24)は、「タクシン元首相を支持するが、国王がいなければ国がどうなるかわからない。国王の健康を望んでいる」と話した。

一部の専門家たちは、国王が死亡する場合、タイの南部と北部との間で内戦が発生する恐れもあると見通している。タイ憲法裁判所が2日、連立政府の中心党である国民の力など3党に対して、選挙法違反の疑いで解散命令を下したことで、次期政府の構成をめぐり、政権勢力内部の意見衝突が激しくなっていることも不安要因だ。

国民の力の主流勢力は、「タイ貢献党」という新しい党を作って、次期首相候補に国民の力の出身を擁立する準備をしている。

しかし、連立政府の別の党は、「国民の力の出身が再び首相になれば、政局の混乱につながる」と反対している。地元紙のネーションは特に、国民の力の出身議員37人が集まった若手グループ「ネーウィン・チッチョープ」が、国民の力中心の内閣構成に反対するという見解を明らかにし、野党である民主党に入党する案を考えていると報じた。

すると、タイ政府は4日、緊急閣議で、8、9日に予定されていた次期首相選出のための臨時会議を延期した。現行法上、議会は30日以内に次期首相を選出しなければならない。

いっぽう、格付け機関は、タイの信用格付けを下方修正した。4日、ムーディーズは、現在Baa1のタイの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。



zsh75@donga.com