格付け会社のフィッチは10日、韓国の長期外貨建て債券に対してA+等級を維持し、等級の見通しを「安定的(Stable)」から、「ネガティブ(Negative)」へ下方修正したと明らかにした。これは、韓国の格付けの見通しを下げたことを意味する。
アジア太平洋格付け責任者であるジェームズ・マコーマック氏は同日、「銀行圏の借入れが厳しくなれば、韓国の対外信用度が悪化する恐れがあり、中央銀行が為替防御のため、外国為替市場に介入を行う場合、さらに悪化しかねない」とその理由を説明した。
これと共にフィッチは、韓国道路公社(A+)、韓国土地公社(A+)、韓国地域暖房公社(A)の3つの公企業への格付け見通しも「安定的」から「ネガティブ」へ下方修正した。
フィッチは同日、BBB〜A+に属する17の新興諸国を対象に評価を行い、韓国やマレーシア、メキシコなど7つの国々への等級見通しを下げ、ハンガリーなど4カ国は等級を引き下げた。評価の対象となったアジア6カ国のうち中国や台湾、タイ、インドは以前と変わっていない。
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