7日午後、米シカゴのヒルトンホテル。
バラク・オバマ上院議員が、次期大統領として初の記者会見をする場所だった。
しかしオバマ氏は、本論に入る前に、「いつを問わず米国には、一つの政府にただ一人の大統領がいた。来年1月20日までは、現在の政府が統治する政府だ」と強調した。
8日の初のラジオ演説でも、「現在、米国の指導者はブッシュ大統領だという点を明確に認識しなければならない」と語った。
戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ウルフスタール上級研究員は、これについて、「権力の軸が急速に移動していることは否定できない事実だが、オバマ氏は、憲法に則って第44代大統領として正式に宣誓するまで、いかなる決定や命令も下す権限がない」と話した。
米国内の多く専門家は、オバマ氏が10日、ブッシュ大統領の招待でホワイトハウスを訪れ、政権の引き継ぎについて話し合う予定だが、就任するまではシカゴを離れないと見ている。
シカゴで政権引き継ぎ委員会を率い、次期政権の閣僚を選定し、人材プールを点検しながら引き継ぎを準備する可能性が高いということだ。
15日、ワシントンで開かれる金融サミットG20(主要20ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)にオバマ氏が出席しないことでまとまったのも、同じ脈絡と解釈される。
ワシントンの外交筋は、「オバマ氏は、会議に出席しないだけでなく、ワシントンで各国首脳と個別に会うこともない」と話した。
少し古い話だが、歴史家たちは、1860年代にブキャナン大統領とリンカーン当選者の政権引き継ぎの過程での不協和音が、南北戦争の原因の一つになったと判断している。
いっぽうオバマ氏は、当選祝賀のあいさつを兼ねて、世界各国の指導者と活発な「電話外交」を始めた。
オバマ氏は6日、李明博(イ・ミョンバク)大統領を含め、9ヵ国の首脳と電話会談を行なったのに続き、7日にも、エジプト、スペイン、サウジアラビア、ポーランドなど6ヵ国の指導者と、8日には中国の胡錦涛国家主席、ロシアのメドヴェージェフ大統領と電話会談を行なった。
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