米国に端を発した金融危機が韓国内の実体経済にも影響を及ぼしていることが分かった。
韓国銀行(韓銀)は30日、2154社を対象に行った「9月の企業景気の調査の結果」を発表した。それによると大手企業の体感景気を現す企業の景気判断指数(BSI)は、8月より10ポイント低い75を記録し、03年8月(70)以来5年ぶりの最低値を記録した。
資金事情BSIは8月より4ポイント急落した81で、03年1月に関連統計を取り始めて以来の最低値となった。
また、大手企業の10月の景気予測BSIは81で、9月の予測値(86)より5ポイント急落し、05年1月(79)以後、最も低かった。
韓銀・経済統計局のチャン・ヨンジェ課長は、「秋夕(チョソク=旧暦8月15日の節句)連休で稼働率が落ち、内需低迷の中で世界景気や輸出増加の勢いが低迷するものと見られ、大手企業の体感景気も悪化しているもの」と分析した。
一方、今の景気現状を示す動向指数の循環変動値や今後の景気の流れを示す先行指数の前年同月比も、1981年に関連統計の調査を始めてから、初めて共に7ヶ月間引き続き下落している。
同日、統計庁が発表した「8月の産業活動動向」によれば、鉱工業生産は昨年8月より1.9%増となり、昨年9月(−3.1%)以後11ヶ月ぶりに最も低い伸び率を示した。
統計庁は8月の操業日数が7月より2日程度減り、自動車業界の部分ストや世界景気の減速による輸出の減少で、産業生産が低迷していると分析した。サービス業生産は昨年8月より1.6%増となり、05年4月(0.4%)以後最も低い伸び率を記録した。
動向指数の循環変動値は先月より0.2ポイント下がり、先行指数の前年同月比は先月より0.4%ポイント下がって、それぞれ7、9ヶ月間引き続き下落している。景気は現在も芳しくない上、今後もしばらくは好転する見込みもないという意味だ。
統計庁の李泰成(イ・テソン)経済統計局長は、「世界の金融危機による衝撃で景気は引き続き低迷するものと見られる」と述べた上で、「韓国だけでなく、周辺諸国の景気は全般的に厳しく、景気はすぐには回復しないだろう」と予想した。
havefun@donga.com parky@donga.com