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[オピニオン]サイバー剣客・盧武鉉

Posted September. 25, 2008 08:58,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が、討論サイト「民主主義2.0」を開設し、「盧公移山」というペンネームで書き込みをしている。新自由主義や金融危機、国民年金のような国政主要懸案について、積極的に意見を述べている。「盧公移山」は、18日午前11時50分に初めて投稿し、翌日には一度に6件も書き込んだ。未明と昼の時間帯を縦横無尽に、24日現在で19件を掲載している。1日に2.7件と旺盛な筆力だ。国を憂い、眠れないのか、午前3時21分にアップした文もある。

◆23日には、湖南(ホナム=全羅道)の政治家を「座敷政治、濡れ手に粟を願う湖南の善良たち、特に湖南票で国会議員になろうとする首都圏の政治家たちが、民主党をだめにしている」と批判した。これに対して、金大中(キム・デジュン)元大統領の腹心と呼ばれる民主党の朴智元(パク・チウォン)議員はラジオ放送で、「自分は湖南票で当選しなかったのか。恩知らずの言葉だ。前職大統領は政治をするなという法はないが、最小限の節度がある」と皮肉った。朴議員の逆批判には、盧大統領が対北朝鮮送金の特検を受け入れたために、獄苦を経験したことによる感情もあるのだろう。

◆「民主主義2.0」は当初、「責任ある市民主権者の自負心が現われる自由でレベルの高い討論の場」という趣旨を掲げた。しかし盧支持発言や現政権および李明博(イ・ミョンバク)大統領への嘲弄に近い非難で、「第2のアゴラ」とまで言われている。ハンドルネーム「電話」は、「アゴラから流入した人が大多数を占めているようだ。そのため得られるものは、どう見ても(アゴラより)落ちる小型サイトだ」と皮肉った。「また分裂、なぜ争おうとするのか」という意見もあった。

◆現職時代にも、大統領らしくない突飛な言動で衝突し、ボンハ村に入った後は静かになるかと思いきや、何かを言わずにはいられない性格がまた発動したようだ。サイバー論客が前職大統領として国家の発展に貢献する適切なモデルとは言えない。盧前大統領の文は、物事の理を冷静に考えさせる論説というよりも、敵味方に分けて一方を攻撃して傷つける。そのような意味で、論客というよりも剣客に近い。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com