最近、政界で見られた面白いシーンの一つが、金文洙(キム・ムンス)京畿道(キョンギド)知事の「李明博(イ・ミョンバク)叩き」と、李完九(イ・ワング)忠清南道(チュンチョンナムド=忠南)知事の「金文洙揚げ足取り」だ。お互いに噛みつ噛まれつつの様子が、まるで「サバイバルゲーム」を見ているかのようだ。同じハンナラ党の所属だが、金知事が運動圏出身で、李知事が警察出身であることを勘案すると、隔世の感さえ感じられる。ハンナラ党の朴(パク)ヒテ代表まで間に入り、「カメオ」役を演じている。
◆金知事は李大統領が就任してから、「先に地方均衡発展、後に首都圏規制緩和」に後退すると、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時より後退した逆走行だ」「政府とハンナラ党内に共産党がいる」と、連日厳しい非難を浴びせた。すると、李知事は、「均衡発展を首都圏と非首都圏、経済の下向き平準化、共産党式の発想で罵倒する金知事の論理は、荒唐無稽だ」と非難した。首都圏規制が緩和されると、最も被害が降りかかる地域が京畿道と隣接している忠清道(チュンチョンド)という点で、李知事も黙ってばかりいるわけにはいかなかっただろう。
◆朴代表は金知事の「共産党発言」に対し、「常軌を逸した言行」と警告したが、昨日は再び「言葉使いを指摘しているだけで、金知事の主張の是非を言っていたわけではない。私は金知事を信頼している」と後退した。金知事が次期大統領選挙をにらんで、「体級」を上げるため、李明博大統領との対立をエスカレートしようとしていると受け止めている見方もある。逆に、大統領府が金知事を朴槿恵(パク・グンヘ)、鄭夢準(チョン・モンジュン)の対抗馬に育てるために、わざと我慢しているという話も出ている。金知事の発言は普段の持論ではあるが、どうも10年、京畿知事再選を意識しての発言なのではという意見もある。
◆次の選挙というと、李知事の方がさらに切羽詰っている。前総選挙の時、大田(テジョン)・忠南地域に自由先進党の風が吹き荒れ、ハンナラ党は一席も確保できず、全滅してしまった。李知事だけが、一人ぼっちで孤立している格好だ。党最高委員会の忠南民生ツアーの際、指導部に対し、公式で非難したのもそのような事情と無関係ではない。李知事としては「一か八か」だ。地方選挙が近づくと、結局、李政権のアイデンティティを問題視し、先進党行きを選択するだろうという予想も出ている。政治は、やはりサバイバルゲームのようだ。
金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com






