ドルに対するウォン相場が、3年9ヵ月ぶりにウォン安ドル高水準となった。急激なウォン安は、輸出には好材料として働くものの、原油価格の下落で沈静化している物価を再び押し上げる懸念がある。
25日、ソウル外国為替市場でウォン相場は、22日より16.4ウォン安ドル高の1ドル=1078.9ウォンで取引を終え、終値ベースで04年11月17日(1081.4ウォン)以後のウォン安ドル高水準となった。ウォン相場は、今月に入って(7月31日の1012.2ウォン対比)66.7ウォンも値下がりした。
専門家らは、世界的なドル高傾向と外国人投資家の株売りが、ウォン安をけん引したと分析した。同日、外国為替当局はウォン安を阻止するため、8億ドル(市場推定)ぐらいを市場に売り渡したが、ウォン安の勢いに歯止めをかけるには力不足だった。ドル建てで代金を支払う輸入企業が、さらにウォン安が進む前にドル買いに乗り出し、ウォン相場の下落幅をさらに広げた。
外国為替ディーラーなど金融専門家らは、「これからこのような基調が続くと、1ドル当たり1100ウォンまで、短期間でウォン相場の下落傾向が強まる可能性もある」と分析している。
ウォン安が急激に進むと、輸入物価が上がるだけでなく、ドル建てで代金を決済する輸入企業の経営が悪化し、通貨オプション商品に加入している一部中小輸出企業の為替差損もさらに拡大することになる。また、子どもが留学しているなど、家族への仕送りをする家庭の経済負担がさらに重くなる。
為替市場の関係者らは、ドル高や貿易収支赤字など、ウォン安の要因が多い中、これから政府が外国為替保有額を使ってまで、積極的に売り渡しの介入に出ることはないと予想している。
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