5月末、与党ハンナラ党の院内代表に洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員が選出された時、周囲の評価は「期待半分、憂慮半分」だった。検事と国会議員を務めて築いてきた強硬イメージのうえ、衝突の多い問題言行のためだった。そのような性格ゆえ、「牛肉問題」で閉塞した政局を突破してくれるという期待があり、一方で、野党や政府と不必要な摩擦をもたらして、問題を起こすという憂慮もあった。だが、わずか2ヵ月あまりの間、期待には及ばず問題だけを起こした。国会の院構成の交渉一つできず、「お家騒動」だけを招いたのだ。
◆洪院内代表は、野党民主党を国会に引き入れるために、大統領選関連の告訴・告発をすべて取り下げ、牛肉国政調査まで受け入れた。院構成の交渉のために、文化放送(MBC)の報道番組「PD手帳」の制作陣を牛肉聴聞会の証人から除き、国会運営の核心である法司委員長の席まで民主党に譲歩した。にもかかわらず、得たものは何もない。大統領府とハンナラ党の内部から不満が爆発したのも無理はない。「なぜ野党に譲歩ばかりするのか」ということだ。そのうえ、民主党が要求した長官人事聴聞特委の構成を聞き入れるかと思いきや拒否し、大統領府を言い訳にしたのは致命的だった。
◆洪院内代表は、先月末の院内対策会議で「なぜ政権交代したのか、もどかしい。こんなふうに政府を運営したら、無政府状態だ」と言って、大統領府を刺激したことがある。今回も、「与党の院内代表としてすべきことをしただけなのに、なぜ文句を言うのか」といった具合だ。洪院内代表だけが大統領府と歩調が合わないのではない。朴熺太(パク・ヒテ)党代表は、突然、対北朝鮮特使の話を取り上げ、一日も経たずして大統領から拒否された。公企業の民営化をめぐり、大統領府と任太熙(イム・テヒ)党政策委議長が食い違いを見せ、後に調整がなされた。
◆大統領府とハンナラ党は、李明博政権を率いる両軸である。にもかかわらず、まるで他人の家のようにコミュニケーションができていない。チャンネルを作ったと言うが、ないも同然だ。理由は簡単だ。政権交代に対する召命意識が不十分なためだ。国民がなぜ自分たちを選んだのか、まだよく分かっていないのだ。そうでなければ、172議席のハンナラ党が81議席の民主党に引きずられ、味方同士で争うはずがない。政権が発足して半年が経ったが、一体何をしたのだろうか。
李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com






