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[社説]「ハンナラの腐敗」放置しては法治は望めない

[社説]「ハンナラの腐敗」放置しては法治は望めない

Posted July. 21, 2008 03:38,   

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ソウル市議会議長選挙を控えて、同僚の市議員30人に3900万ウォンをばら撒いた容疑で拘束されたソウル市議会議長の金貴煥(キム・グィファン)容疑者の「賄賂スキャンダル」が、ますます波紋を広げている。ハンナラ党の一部国会議員は、金容疑者から後援金の名目で数百万ウォンずつを受け取っていたことが明るみに出ており、ある重鎮議員は数億ウォンをもらったという情報も流れている。甚だしくは「金容疑者が口を割れば、無事でいられるハンナラ党の国会議員はほとんどいないだろう」という話も出回っている。

国会議員が合法的な手続きを経て、対価性のない後援金を受け取ったのなら問題になることはない。根拠のない噂で人と特定政党を傷つけようとするのは正しくない。それにも関わらず、疑問に思えることが一つや二つではない。金容疑者は同僚の市議員3人にカネを渡しながら、なぜ、よりによってハンナラ党議員2人の事務所を使ったのか。金容疑者と、そのハンナラ党議員が、それだけ癒着関係にあることを物語るのではないか。市議長選挙戦レースで金容疑者の不正が明るみに出ていたにもかかわらず、ハンナラ党の要請で選挙が強行されたという話もある。

ハンナラ党は、今回の波紋が拡散するのを食い止めようと必死になっている。党代表は、慌てて国民向けの謝罪をしたし、党のソウル支部は、金議長がまだ起訴されてもいないのに、今日、倫理委員会を開いて党員権の停止問題を議論することにした。しかし、ハンナラ党は、それ以前に、事件の真相から解明しなければならない。いい加減にふたを閉めようとすると、さらに大きな禍となるだけだ。

国民の大半は今回の事件について、その根本的な原因がハンナラ党の地方議会への掌握にあるとみている。どの地域でも絶対多数議席を占めており、馴れ合いの風潮が不正腐敗を量産しているというのである。これまでハンナラ党は、腐敗政党の汚名を拭うために党本部をテントの中に設置したり、党研修院を国に献納するなど、それなりの努力をしてきた。それでも、このようなありさまでは、どうやって国民に向かって法治を語ることができようか。

政治家の腐敗スキャンダルが発生するたびに、ハンナラ党が「常連客」のように欠かすことなく登場するのは、党の体質に何か問題があることを物語る。ハンナラ党は、検察の捜査以上に厳しい内部調査を通じて、事件の真相を解明し、それを通して言葉ではなく、行動で党の体質を変化させるべきである。