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青山に心を洗い…滝に暑さを洗う 慶南「九万山」

青山に心を洗い…滝に暑さを洗う 慶南「九万山」

Posted July. 12, 2008 07:43,   


連日30度を超える猛暑で全国が暑くなっている。このような蒸し暑い天気なら、普段好きだった山登りも簡単には行けなくなるだろう。

ところが、夏の山登りに適した山はほかにある。

慶尚南道密陽市山内面(キョンサンナムド・ミルヤンシ・サンネミョン)の九万山(クマンサン、785メートル)がその一つ。

「エイグルと共にする健康志向のトラッキング」の参加者らが先週末、九万山を訪れた。九万山は一言で言えば「水」の多い山だ。この山の代表的な登山道は、きれいで冷たい水の流れる渓谷にそって作られている。

山内面鳳儀里(ボンイリ)の鳳儀村周辺の九万岩から山登りを始めた。九万岩から北のほうに作られている登山道は、ずっと渓谷に沿ってできている。渓谷は大きな規模ではなく、こじんまりとした趣がある。

ところが、水は冷たく、水量は豊富で、小魚が群れを成して泳いでいる。

●高さ40メートル、九万滝の水の流れに胸の中まですっきり

この登山道に沿って2.6キロを行けば、九万滝に至る。九万滝は高さ40メートルあまりの垂直の滝で、涼しい水の流れを眺めるだけでも、暑さを忘れてしまう。

九万滝までは特に、週末なら大勢の人出を覚悟しなければならない。登山客というより涼を求めて渓谷に入ってきた避暑客たちだ。木陰ごとに場所をとっている人々でにぎわう。

涼しい滝の前で子供の心に返るのは子供も大人も同じだ。大人たちは服を着たまま水に飛び込み、「うわ、いいな」という感嘆の声を連発する。

九万滝を過ぎて左側の山のふもとに上った後、稜線をたどっていけば、ようやく人出から離れることができる。

九万滝から頂上までの1.3キロの道のりは相当険しく、汗だくになることを覚悟しなければならない。どころが、一旦、頂上に上れば、苦労した甲斐はある。目の前に涼しい風景が広がるためだ。山の頂上から眺める九万山は土や岩、木々のバランスの取れた山だ。

●鳳儀貯水池や青い芝、一枚の水彩画を演出

頂上から300メートルぐらいさらに進めば、億山(オクサン)三叉路が現れ、ここから右側の稜線の道を選んで、南のほうに3.8キロほど歩いていけば、最初のスタート地点に戻ってくる。我々は億山三叉路から1.6キロほどの地点で、東のほうにできている道を通じて鳳儀貯水池のほうに降りてきた。渓谷のきれいな水が溜まって作られた鳳儀貯水池は、相当な規模である上、周辺を青い芝生が取り囲んでおり、一枚の絵のようだ。

この日の山登りに参加した大勢の人たちは大邱(テグ)からきた市民だったが、ほとんど九万山は初めてだった。車でわずか50分距離の大邱ですら、九万山やあまり知られていないためだ。山登りの感想はみな同様だった。

「こんなにすばらしい山が近くにあるなんて知らなかった。また、ぜひ来てみたい」

九万山という名前の由来も一風変わっている。ある百科辞典によれば、壬辰倭亂(慶長の役)当時、9万人の人たちが戦乱を逃れて山の中に泊まったことから九万山という名がつけられたという。飲み水として使える水が豊富で、長い間の寝泊りもできただろう。



kimsk@donga.com