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損傷した軟骨を放置すれば、「退行性関節炎」に

損傷した軟骨を放置すれば、「退行性関節炎」に

Posted June. 30, 2008 03:04,   

サラリーマンのホン・ヒョンチョル氏(29=ソウル瑞草区瑞草洞)は1年前、サッカー試合の途中転んで、右足のひざを怪我した。ひどい痛みと共にはれ上がったが、漢方病院で針の治療を受けたら治ったような気がした。

しかしその後、運動したり、山登りをするたびごとに痛みを覚えた。病院で検査を受けた結果、膝関節の軟骨が損傷して、手術をしなければならないという診断を受けた。痛みを無視し放置した結果だ。

老人の病気とされている関節疾患が、若者の間で早いスピードで広がっている。延世(ヨンセ)サラン病院が05〜07年、膝関節の病気で治療を受けた患者7万1012人を分析した結果、05年は2376人だった20代や30代の患者が、07年は5800へと増加した。10代以下の患者は690人から1359人へと増えた。

専門家らはレジャー活動やスポーツ人口が増え、膝や肩、手首の関節の痛みで病院を訪れる若者が急増していると見ている。

ソウル江南(カンナム)の延世サラン病院のコ・ヨンゴン院長は、「若い人たちは関節の痛みを異常信号として受け止めず、少し休めば治ると思って放置するケースが多い」とした上で、「放置すれば膝に炎症ができ、骨が破壊され、若くても『退行性関節炎』へと進みかねない」と話した。

●運動のせいで軟骨版がこわれかねない

関節の痛みの原因は衝撃による外傷や行過ぎた関節の使用だ。若者層の70%はサッカーやバスケットボール、マラソンなどの過激な運動をして痛みが生じる。ひどい衝撃に「半月状軟骨版」が破れるケースがもっとも多い。半月上軟骨版とは膝関節の上の骨と下の骨との間で緩衝の役割を果たす半月形の丈夫な骨のことである。

エアロビックやジョギング、登山など、強度の低い運動も繰り返して行えば、軟骨版が徐々に傷づくことになる。損傷した軟骨版を長い間放置すれば、緩衝がなくなり、退行性関節炎が早く進む。

軟骨版が磨り減ったり割れれば、衝撃はそのまま骨に伝わる。動物の実験で軟骨版を20〜30%除去した場合、膝の骨にかかる荷重が3.5倍へと増加したという研究結果もある。

運動途中に膝に痛みを覚えれば、相当損傷が進んだ場合であり、早く病院に行かなければならない。

日常生活で、△歩いたり、とりわけ階段を上り下りする時、膝に痛みが生じたり、△運動の後、膝が腫れてずきずきしたり、△いきなり刺されるような痛みを覚えたり、△膝でぶつかる音がしたり、△安静を取って治療を受けても症状が改善しない場合は、病院で検査を受ける。

●関節内視鏡で軟骨版の損傷を容易に判別

X線検査で、筋肉やじん帯、とりわけ軟骨の損傷を識別するのは難しい。退行性関節炎であるかどうか詳しく知るためには、磁気共鳴映像(MRI)の撮影検査や関節内視鏡の検査を受けたほうがいい。

京畿道富川市(キョンギド・ブチョン)の延世サラン病院の金ヨンチャン院長は、「MRIは膝の構造物や膝周辺の筋肉、じん帯などの構造物を詳しく見ることはできるが、軟骨版の損傷を見つける確立は80%程度だ」とした上で、「直接目で見る関節内視鏡を活用すれば、軟骨や半月状軟骨版の損傷はすぐ分かる」と話した。

●関節内視鏡で軟骨版の損傷を容易に判別

関節内視鏡とは、胃内視鏡のように画像装置のついた内視鏡を関節部位に差し込んで、中をくまなく調べる機具だ。直径が2ミリ程度で細く、ほとんど傷跡が残らない。また、関節内視鏡を見ながら破れた軟骨版を除去する手術もできるというメリットがあるが、関節内視鏡もやはり手術なので、麻酔をしなければならないという負担がある。

関節内視鏡は、△X線写真や精密検査で別状がないのに、引き続き痛みを覚えたり、△膝にたびたび水がたまったり、△あぐらをかいたとき、膝の内側に痛みやずれの感じがしたり、△膝のうしろのひかがみが引っ張られたり、うまく伸ばせなかったり、△膝に怪我をした後、歩けば疲労感や痛みを覚える場合は受けてみたほうがよい。

●軟骨の損傷が大きければ、軟骨細胞の培養移植術も適切

関節の損傷がひどくなければ軟骨注射や薬物治療で症状が改善されることもありうる。軟骨損傷がひどければ、手術的な治療が必要となる。

手術的な治療ではまず、軟骨再生手術がある。損傷部位のサイズが非常に微細な時は微細穿孔術の方法も利用できる。微細穿孔術とは、損傷した部位に小さな穴を開けて、軟骨再生細胞が流れ出るようにして、損傷部位の治療を行う方法だ。

軟骨損傷の大きさが2平方センチ以下と小さければ、自己軟骨移植術を行う。体重のかからない自分の膝の部位から軟骨を採取し、移植するやり方だ。

軟骨の損傷部位が2平方センチ以上と大きい場合は、自分の軟骨細胞を少し取り出して、外部で増幅培養した後移植する自己軟骨細胞培養移植術を行う。自分の軟骨細胞を使うため、移植による拒絶反応がなく、移植後の生着率は90%以上と高い。

軟骨は損傷すると、自力で治ったり再生されないため、損傷の予防が何より大切だ。



likeday@donga.com